もはや8月も下旬に近づいているが、5~7月にプレイしたゲームの振り返りをしていきたいと思う。
5月には『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』、6月には『ストリートファイター6』が発売され、それらをメインでプレイしていたため遊んだゲームの総タイトル数は少なめになっている。
7月はSteamサマーセールが開催されたが、同時期にTwitter(X)まわりの騒動が起こり、その流れでDiscordを新たに始めたりしたので、あまり腰を据えてゆっくりゲームを遊ぶぞ!という感じではなかった。
そんな中でもいくつかの小規模タイトルはプレイしているので、それらをざっと紹介しながら恒例のMVPを選出したいと思う。
前回のまとめ&MVP記事はこちら。
gameandbooknadonado.hatenablog.com
さて、それでは5~7月にプレイしたゲームを振り返っていきたい。
紹介順は、プレイしたのが早いものからである。
- 1.『よりみちアイランド』(フリーゲーム)
- 2.『午前五時にピアノを弾く』(Steam・フリーゲーム)
- 3.『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(Switch)
- 4.『ストリートファイター6』(PS4)
- 5.『Let’s Splash!!』(フリーゲーム)
- 6.『踏切を待ちながら。』(フリーゲーム)
- 7.『花束と通り雨』(フリーゲーム)
- 8.『Shirley(シャーリー)』(フリーゲーム)
- 9.『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』(Steam)
- 10.『HOPE LEFT ME』(Steam)
- 11.『春と修羅』(Steam)
- これからの予定
1.『よりみちアイランド』(フリーゲーム)
道に迷った友人が送ってくる現在地の画像を元に、どちらの方向に進めばいいかを指示するゲーム。
全体マップと画像を見比べながら友人がどこにいるのかを特定するゲームプレイはなかなか面白い。
舞台となる島は自然豊かで、洞窟や森、山や川など目印になるものが多いが、こちらの判断ミスで何度も友人に薄暗い洞窟を行き来させたり、辺鄙な場所へ追いやってしまうことが多発した。
しかし友人はまったく怒ることなく、LINE的なメッセージでのやりとりもどこかのほほんとしている。
素朴なタッチのイラストで描かれる景色も、なんともリラックスした気分にさせてくれる。
プレイ時間は10分ほど。
ちょっとした空き時間におすすめのゲームである。
2.『午前五時にピアノを弾く』(Steam・フリーゲーム)
発売をずっと楽しみにしていたゲームであり、これについては個別記事も書いている。
gameandbooknadonado.hatenablog.com
森に住む少女が早朝の霧の中に出かけて行き、さまざまな不思議な光景に出会うローグライクADV。
幻想的な雰囲気が魅力だが、最終的な着地点は意外と現実的であり心温まる物語として幕を閉じる。
1~2時間ほどで全3種類のエンディングを見ることができる短めの作品だが、クリア後にはまるで本当に少女と一緒に朝の森を歩いていたかのような清々しい心持ちになっているだろう。
3.『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(Switch)
いわずと知れたティアキン。
発売日からプレイしたが、実はまだ途中である。
5時間ほど遊び、興奮冷めやらぬ状態で書いたファーストインプレッション記事も公開している。
gameandbooknadonado.hatenablog.com
進行状態としては、チューリを追って洞窟に入ったところである。
中で新種のモンスターに遭遇して泡を食って逃げ出し、トーレルーフを使ったら地上に出てしまったので続きはまた明日にしよう……と思って数か月が過ぎてしまった。
連日Twitterでいろいろな人のウルトラハンド工作を眺めていたらなんだかティアキンそのものに満足してしまったという感もある。
ストーリーも感動的だということなので、いつかまたモチベーションが復活したらプレイするかもしれない。
4.『ストリートファイター6』(PS4)
ワールドツアーという1人用アドベンチャーモードのみプレイ。
キャラクリエイトにとにかく情熱を燃やし、トータル4回ほど作成し直すくらいこだわった。
お気に入りのキャラなのでプレイしていても楽しく、イベントシーンになると顔もアップになり表情も変化するのでスクショの手が止まらない。
アメリカの架空の一都市という設定のメトロシティの街を自由に歩き回り、ストリートファイトに明け暮れたり、サブクエに勤しむことができる。
自分はとにかく個性的なモブキャラを見つけて記念撮影をすることにハマり、すさまじい勢いでPS4にスクショが蓄積していった。
それから街にある信号は果たして機能しているのかを確かめるために長時間交差点を眺め続けるというストイック(?)なプレイもしていたのである。
詳細はこちらの記事に書いているので、よければ読んでみてほしい。
gameandbooknadonado.hatenablog.com
現時点はちゃんこ屋『江戸紋』というとてもつなくフォトジェニックな場所にたどり着き、ここでまた大量のスクショを撮影したのち、隣の洋服屋に顔を出したところである。
その前に洋服を買ったばかりなので、ここでより性能の高い服、要するに最強装備を揃えるべきかどうか悩み、そこでプレイを中断している。
そこからしばらく間が空いてしまったが、ワールドツアーにはメインストーリーもあるので、その続きはもちろん気になっている。
ゲーム中、世界各地を旅する中で本編の格ゲーに登場するキャラにも出くわすことがある。
みなフレンドリーで好感が持てる性格をしていてイベントも面白いので彼らとの交流も楽しみのひとつになっている。
いまや『スト6』というと話題の中心はいかにして格ゲーの腕を極めるかという方向に向かってしまっており、ワールドツアーのことなど誰も口にしていない感もあるが、また遠からずプレイし、クリアしようと思っている。
5.『Let’s Splash!!』(フリーゲーム)
unity1weekという、Unityというゲームエンジン(?)を使って短期間で作品をつくるイベントがある。
定期的に行われているようで、毎回お題が出るのだが、今回は「ふる」だった。
その参加作品であるこの『Let’s Splash!!』はペットボトルに入った炭酸水をシェイクして入れかわり立ちかわり登場するキャラクターにかけるというゲームで、夏らしい爽やかな作品となっている。
キャラクターイラストもポップで可愛らしく音楽も陽気で、コツさえつかんでしまえばノリノリで楽しめる、明るい気分になれるゲームなのだ。
unity1weekの中でも好評を博した作品のようで、ステージ追加などアプデにも力が入っているようだ。
夏真っ盛りの今プレイするのに似つかわしいタイトルとなっているので、ぜひ遊んでみてもらいたい。
6.『踏切を待ちながら。』(フリーゲーム)
こちらもunity1week参加作品。
画面の右に向かって順番に歩いてくるキャラクターたちの間に、任意で踏切をおろすことによって足を止めさせるゲーム。
足止めをくらったキャラクターと追い付いてきた後ろのキャラとの間に会話が発生する仕組みになっている。
キャラクターは4人ほどなのだが個性があり名前も付いていて、組み合わせるペアによって話題も変わり、会話を繰り返すことで登場人物の人となりや2人の関係が分かるとともにメインストーリーが進行していく。
10分ほどで終わるゲームなのだが、踏切を使って任意のペアを生み出し会話をさせるというシステムは秀逸だと思うので、これを使ってもっと規模の大きい作品が作れるのではないかと考えてしまった。
7.『花束と通り雨』(フリーゲーム)
またまたこちらもunity1week参加作品。
バス停で雨宿りをする女子高生と、そこに駆け込んできた女性との会話劇。
始めはただの世間話かと思って聞いていたが、だんだんと「もしかしてこれは……」と思わせる内容に変わっていく。
ラストで雨はやみ空は晴れ渡る。
しんみりした終わり方だが、読後感はとても爽やかである。
8.『Shirley(シャーリー)』(フリーゲーム)
これまたunity1week参加作品。どれだけ自分はUnityのゲームをやったのだろうか。
元ネタが『赤毛のアン』だと思われるゲーム。
ビジュアルもその世界観を反映しているかのようにカントリー調&乙女チックであり、柔らかなタッチとやさしい色調で描かれたイラストが印象的である。
主人公の杏(アン)が昔飲んでいたジュースの復刻版を見つけたことで、子供の頃に一緒に遊んでいたシャーリーという友達を思い出すストーリー。
ポイント&クリックで気になる箇所を調べ、少しずつ子供の頃の2人の思い出を回想していく。
ゆったりとした雰囲気の作品であり、穏やかなBGMと相まってホッとする作品となっている。
自分は『赤毛のアン』が好きなので、いろいろな小ネタを探すのも楽しかった。
9.『Milk inside a bag of milk inside a bag of milk』(Steam)
存在は知っていたけれどもプレイすることはないだろう……と思っていたタイトルだが、おすすめしてくれた方がいたので恐る恐る遊んでみた。
プレイヤーは少女の頭の中にいる空想上の存在で、彼女と言葉を交わしながらスーパーに牛乳を買いに行く。
選択肢のあるADVとなっており、自分のクリア時間は20分ほどだったが、重い色調の画面とシリアスな筋書きとが相まってもっと長く作品世界に没入していたような気分になった。
海外産のゲームのため、牛乳(Milk)が日本のようにパック入りではなく、袋(bag)に入って売られているのが印象的だった。タイトル回収である。
選択肢は少女に寄り添うようなものと突き放すようなものがあり、自分は彼女を励ますような言葉を選び続けたが、あえて意地悪をしないと見られないエンディングがあるようだ。
しかし少女をこれ以上追い詰めるようなことは言いたくないので、そちらの終わり方は見なくてもいいかもしれない……と思っている。
続編となる『Milk outside a bag of milk outside a bag of milk 』もぜひプレイするべきだというので購入してあるが、こちらは数時間かかるようで、やはり重い内容らしいので、とても元気な時にプレイすることにしたい。
10.『HOPE LEFT ME』(Steam)
こちらもおすすめいただいたのでプレイしてみた。
20分ほどで終わる短編ADV。
記憶喪失の主人公がひとりの少女に出会い共同生活を営むのだが、その日々は一見穏やかではあるが、実際は2人は滅びゆく世界の中でわずかな希望にすがりつつ過ごしている。
雪が降り続く寒々しい窓の外では、ビル群が煌々と明かりを灯している。
しかし、その中は無人なのだ。
人っ子一人いない街で、主人公と少女は雪がやむ日をひたすら待ち続けているのである。
『HOPE LEFT ME』――希望は私の元を去った、だろうか。
たしかに作中の世界には希望が無い、だが2人は決してあきらめず、ゲームのラストで選ぶ選択肢によっては、状況を打開すべく行動に打って出る。
凍えそうな世界で出会った主人公に少女が作ってくれたスープのように、その前向きさはプレイヤーの心も温めてくれた。
どうか彼女たちの試みがうまくいくことを祈りたい。
11.『春と修羅』(Steam)
2024年リリース予定の紅茶ADV『LoveSoTea 紅茶狂詩曲』の前日譚にあたる作品だというので、予習がてらプレイしてみることにした。
ゲームの物語は主人公の男子高校生チヒロが事故に遭い臨死体験をしている時に見た夢、もしくは死後の世界の入り口のような場所を舞台に展開する。
チヒロはそこで様々な人々と出会い、交流していく中である事件に出くわす。
始めは一体どういうテイストのストーリーなのか分からなかったが、これはファンタジーでもあり、オカルトでもあり、ミステリでもあり、SFでもあるというなんとも複雑な、ジャンル分け不可な物語である。
どういう決着がつくのかとても気になるのだが、ゲーム内通貨をポイント&クリックで集めるパートで詰まってしまい、インディーゲームなので攻略サイトもなく立ち往生してしまっている状態である。
いつかまた気力が湧いたら続きをプレイすることにしたい。
と、いうわけで大作の他はやたらとフリーゲームをプレイしていた5~7月だったが、全11作が出そろった。
存在を忘れてしまっているゲームについては思い出し次第、8月~のまとめに入れることにする。
さて、それでは5~7月のMVP作品を発表したい。
3か月分合わせてだがタイトル数はそこまで多くなく、かつMVP作品はクリア済みタイトルのみとしているため、今回はすんなりと決まった。
果たして、MVPに選ばれたその作品とは!
『午前五時にピアノを弾く』
選定理由:淡く儚いビジュアルと、それを活かして描きだす少女の”散歩”の不可思議な魅力が非常に個性的な作品である。選択肢によって変動するパラメーターを管理するシステムはゲームとしても面白く、プレイに緊張感を持たせている。現実的な着地点として訪れるエンディングは爽やかで少し切なく、読後感も良い。
これからの予定
8月ももう下旬であるが、今のところプレイしたのはSteam版が発売された『ファミレスを享受せよ』の一作のみである。
そのため8月まとめ記事も9月~との合併号になることを予告させていただこう。
この夏は自分の中でも気になる作品が多く、また以前からの注目作もちょくちょくセールになっていてそれらも購入してある。
現時点では9月以降発売でどうしてもプレイしたいゲームは特にないため、積みゲーを崩していくことに専念できるかもしれないとひそかに期待(?)している。
一作だけ日本語未翻訳で英語のゲームがあり、これも翻訳ツールを使って遊びたいと思っているので、その使用方法なども調べたいところだ。
そんなわけで、また次回の記事も読んでいただければありがたい。