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なつかしゲームから最新ゲームまでアツく語る!

『スト6』ワールドツアーのフォトモード&交通調査で目指せ頂点!

6月2日に発売された対戦格闘ゲームストリートファイター6』

この記事では一人用アドベンチャーモードである「ワールドツアー」をのんびり気ままにプレイしている現時点での感想を書いていく。

 

ほとんど格闘していない感想文

 

発売されて約2週間が経つがまだワールドツアーのストーリーはクリアはしておらず、対戦など他のモードにも触っていない状態である。

一体全体こんなに時間をかけて何をしているかと言えば、ひたすらスクリーンショットを撮っている。

 

 

ワールドツアーにおける自分のアバターであるキャラクターとNPCとのツーショット、そしてカッコいい飛び蹴りの瞬間、そういったものを撮影しまくっているのだ。

ここから続く文章は自分の『スト6』におけるスクショについてのアツいこだわりについて語る内容となっている。

対戦格闘ゲームとしてどうか、有効な技やコンボはあるか――そういった話は一切していないので、その覚悟でどうか読んでいただきたい。

そしてスクショをブログに上げる方法について、まだ自分は会得していないためその一切合切を文章のみでお届けする点についてもご容赦いただきたい。

どうか想像力を働かせて読んでほしい。

 

 

自撮りモードで映り込んだ”謎の紳士

まず、『スト6』にはフォトモードが搭載されている。

アバター表示のON/OFF、アングルの変更や画面加工などもでき、PS本体のスクリーンショット機能を使って撮影する。

『スト6』ではアバターは自由にキャラクリエイトすることができ、自分は納得のいくキャラクターができるまで4回手直しをしたほどこだわり抜いた。

しかしキャラ作成画面で見たものと実際のゲーム画面に表示されるキャラクターが違って見えるのは「キャラクリあるある」であるため、ゲームが始まると出来栄えを確認するために自分はフォトモードで「自撮り」をすることにしていた。

 

 

自撮りの顔が怖すぎる問題

 

そこに”紳士”が登場する。

 

 

繁華街の広場で自撮りをし、その仕上がりをチェックしたところ、背後にこちらを凝視する謎の男性が映っていたのである。

NPCは基本、話しかけない限り/ぶつからない限りは「こちらを見る」ということはしない。

それなのに自撮りをするアバターを興味深げに見つめる紳士がいる――一体何者なんだ!?

すぐさま近くに寄っていき、その紳士をじっくりと観察することにした。

紳士は広場に置かれたテーブル席に着き、コーヒーと食べ物が入ったらしき紙袋を傍らに新聞を広げていた。

しかしその新聞には目もくれず、あっちを見たりこっちを見たりと体勢を頻繁に変え、そして身を乗り出したあと動きを止めて虚空をじっと凝視する、という動きを繰り返していた。

なるほど、この瞬間だったのか。

紳士の凝視先にたまたま自分が居て、タイミングよく自撮りをしたというのが真相だったようだ。

 

 

紳士のくつろぎのひととき

 

 

 

一緒に写真撮ってもらっていいですか?

納得して、その場を離れようと思ったその時、ある考えが脳裏にひらめいた。

もしかしてツーショット写真が撮れるのではないか?

紳士が凝視モードに入った瞬間を狙って横に並べばカメラ目線になるので、あたかも記念撮影をお願いしたかのように演出できるのではないかと考えた。

「すみません、一緒に写真撮っていただいていいですか?」

さもそんなやりとりがあったかのようになるのではなかろうか。

さっそくそのアイデアを実現すべく、行動を開始した。

ここから数十枚の紳士とのツーショット写真がPSに保存されていくことになる――。

 

 

まず、ツーショット写真というのは大抵横並びに映っているものである。

そのため、できるだけ紳士と並列になることを念頭に慎重に立ち位置を調整した。

アバターの角度調整はできるのだが、それだけではカバーしきれない絶妙な匙加減があるのである。

ポーズももちろん重要になる。

アバターの基本の立ち姿はスマホを見ている状態なので、記念撮影らしくカメラに視線を向けて腕組みをしたポーズをとり、真顔ではシリアスすぎたので「ウインク」という表情を選んでみた。

そうして自分の思い描く記念写真を具現化するべく、1時間以上の長きにわたる微調整が繰り広げられた。

 

最高の一枚へのあくなき追求

 

撮影したスクショはPS本体に保存されるため、仕上がりを確認するためにゲームとPSHOME画面を行ったり来たりすることになった。

その中で、何回かに一度、紳士の服のカラーリングが変更されるということが判明した。

これはロードの都合なのかは分からないが、黒シャツに白いスラックスといういで立ちだった紳士がブルーのシャツにベージュスラックスになったり、赤スラックスになったりしたのである。

これには正直困ってしまった。

黒シャツ&白スラックスで出会ったため、自分の中の紳士のイメージがそれで固定化されてしまい、他の色だと「なんか違う」という印象になってしまったのである。

そもそも、リアルでも服の色というのはかなり印象を変える要素となるものだ。

かなり重要なポイントである。

ゲーム画面とHOMEを行き来し、少し離れたマップに移動したりして再読み込み処理がされるのを促し、紳士が黒白スタイルに戻るのを辛抱強く待った。

そしてカラーリングが黒白になったのを見計らい、「HOMEに戻らない(都度都度仕上がりを確認しない)」という決意を胸に続けざまにシャッターを切ったのであった。

気が済むまで撮影を続けた結果、得心の行く見事なツーショット写真がTV画面に映し出された。

感無量である。

 

 

それからというものの、すれ違うNPCは全員もれなくチェックをすることにした。

芸能界のスカウトマン、もしくは雑誌のストリートスナップ担当者のごとき鋭い目で被写体としてふさわしい人材はいないかを探す旅が始まったのである。

もはや腕っぷしでストリートの頂点を目指す、などという目標はどこかへ消え去った。

すべては最高のツーショット写真を撮るため――そのために町中を走り回ったのだった。

 

写真の容量が恐ろしい勢いで増えていく

 

中華街では鶏を愛でるご老人という超レアキャラに出会い、そして広場ではエレガントな装いのバックパッカーのレディと遭遇した。

治安の悪いダウンタウンではイカついファッションのファイターや、筋肉自慢のアニキにばっちりとカメラ目線をもらい、見事にワイルドな雰囲気の写真を撮ったのである。

 

 

 

狙え!飛び蹴りシャッターチャンス

自分のイメージ通りのツーショット写真を撮れるようになってくると、新しいことに挑戦したくなった。

NPCチェックのために街を歩き回っている時、たむろをしてるチンピラに襲われ強制バトルになることがたびたびあった。

 

いま写真を撮ってるんだから邪魔しないで!

 

こちらとしてはバトルなど正直二の次、重要なのは写真撮影だったが、仕方なしに応戦をしていた。

だがその最中、気が付いたことがあったのだ。

それは、飛び蹴りがやたらとかっこいい、ということである。

 

 

『スト6』には格ゲーらしいコマンド入力で技を出す「クラシックモード」と、簡単操作でコンボも技も出せる「モダンモード」が搭載されてる。

ワールドツアーでは「モダンモード」が標準になっており、自分もほぼ連打だけでバトルに勝利してきた。

戦闘スタイルを変えることで使う技を選ぶことができ、自分はストーリーの進行上、春麗スタイルにしてからというものの、そのまま設定を変えていなかった。

自分は『ストリートファイター』シリーズを遊ぶのはこれが初めてであったが、足技中心の春麗スタイルは結構使いやすく、アバターキャラが女性なこともあってか見た目にもしっくりきていたのである。

モダンモードで連打をしているとコンボが繋がり、最後に飛び蹴りが出る。

この蹴りで相手をK.O.することが多かった。

しかも自分のアバターは細身の女性キャラクターだが身長が190センチくらいあるので足も長く、K.O.を取った時にスローモーションになる様を見ているとポージングとしてもかなり決まっている。

スクショ職人(?)としての血が騒いできた。

 

 

それまでチンピラを見ると道を迂回してまで戦いを避けていたのに、一転、嬉々として敵陣に突撃するようになった。

箱をかぶったチンピラにアグレッシブに攻撃を仕掛けFIGHT!

使うのはもちろん飛び蹴りである。

戦闘中のスクショはフォトモードは立ち上げずPSのSHAREボタンで撮る。

アナログスティックで飛び上がりながら蹴りを入れたりR1を押しながらボタンを連打――訳が分からなくとも、とりあえず飛び蹴りが出さえすればいい――しながらSHAREボタンを押しまくった。

SHAREボタンが壊れたらどうしようと心配になった

 

連写機能はないため、とにかく蹴りを入れた瞬間、もしくはその寸前を狙う。

しかし、これがなかなか難しいのである。

遅すぎる、もしくは早すぎる。

HOME画面でスクショを確認しながら、首を振った。

だが自分は理想を追求したかった。

最高の飛び蹴りフォトをどうしても撮りたい――その思いを胸に、椅子に座りなおし、コントローラーを持ち直して再びゲーム画面へと戻ったのだった。

 

 

メトロシティ中のチンピラに勝負を挑み、ひたすら蹴り技を繰り出しながらSHAREボタンを押し続けること約2時間。

HOME画面でスクショチェックをしていると、その奇跡の一枚が現れた。

「これだ!」

躍動感に満ちた高いジャンプ、まっすぐに伸びた足、吹っ飛ぶ敵。

画面いっぱいに鮮やかなK.O.の瞬間が映し出されていた。

 

決まった!

 

しばらく無言でそのスクショを眺めた。

ついに成し遂げたのだ。

静かに喜びを噛み締め、念のため他のスクショも見ていった。

 

 

あらためて眺めてみると、どの瞬間を切り取っても活き活きとした動きと力強さが伝わってくる。

伸びやかに差し出された腕、地面を蹴る足、着地の衝撃を和らげるために膝を曲げるポーズ、そのすべてが絵になっていた。

格闘ゲームとはこういうものなのか、すごいなあ……と感心してしまった。

人の身長よりも高く飛び上がるなど非現実的な動きはあるが、それをひっくるめた動きのすべてになんとも言えない説得力がある。

自分は普段まったく格ゲーを遊ばないため、今までそういったことに気が付くこともなかった。

飛び蹴りフォトをきっかけにその魅力を知ることができて良かったと思う。

そして、撮影のためチンピラと戦闘を繰り返した結果、知らないうちにアバターのレベルがガンガン上がっていたのはラッキーであった。

 

 

 

メトロシティの交通ルールは守られているのか?

スクショとともに自分がこのゲームで時間を費やした遊びがもうひとつある。

それは、「車が交通ルールを守っているかを確認する」というものである。

『スト6』ワールドツアーの最初のステージであるメトロシティは現代のアメリカのような街並みで大通りには車が走っており、交通量もそこそこある。

 

 

ある時、何も考えず車道を斜め横断したところ、通りがかった車にクラクションを鳴らされるということが起こった。

 

あぶない!

 

「あ、すみません」

思わず口にしてしまったが、一瞬ののち「ん!?」と思った。

なぜとっさに謝罪が……

それは恐らくメトロシティがリアル寄りの世界なので、車道を斜め横断してはいけない(しかも左右を一切確認せず)という現実世界のルールを無視した=悪いことをしたという考えが脳裏にひらめいたからだろう。

それで思わず謝罪を口にしてしまったのだ。

ゲームに話しかける是非については問わないでいただきたい――。

だがこの一件によって、架空の世界であるはずのメトロシティがリアリティを持ったひとつの町として感じられるようになったのであった。

 

 

しかし、自分の脳裏にある疑問が浮かんだ。

そもそもこのゲームの車は交通ルールを守っているのか?

 

 

それを検証するため、横断歩道の前に陣取り、歩行者信号を眺め続けた。

時間と共に青から赤へと変わるのはリアルと同じである。

結果、青信号の時は車はきちんと停まっていることが確認できた。

だが赤信号になってもなかなか車は動き出さないことが気にかかった。

 

安心して渡れる

 

違う、見るべきは車用の信号だ。

そのことに思い至り、交差点の上にある車用信号を今度は観察し始めた。

歩行者用信号が青の時は、もちろん車用信号は赤になっている。

やがて歩行者信号が赤になったが、車用信号も赤のままだった。

なかなか変わらないのである。

仕様だろうか?

そんな考えが頭に浮かんでくるほど長い間が経って、ようやく信号が青になり、車が一斉に動き出した。

見ていると間もなく赤になり、再び車の流れがストップした。

 

 

およそ1時間ほど信号を見守り続けたと思うが、ほとんどの時間、車用信号は赤であり、メトロシティはかなりの歩行者優先タウンであることが証明された。

 

 

9割方赤信号である

 

よほどタイミングが悪くない限り、向こうの通りに行くために車の前を突っ切ってクラクションを鳴らされることも渋滞を巻き起こすこともないだろう。

 

 

交通ルールを守る車の列の前で仁王立ちで記念写真を撮り、自分は満足して調査を終えたのだった。

 

 

 

まとめ

というわけで、自分が熱中したツーショット写真撮影・飛び蹴りシャッターチャンスの追求・メトロシティの交通ルール調査という一味違った『スト6』の楽しみ方について紹介してきた。

格闘ゲームが苦手――というかほとんど、いやまったくやらない自分のようなゲーマーでもワールドツアーは十分面白くプレイできている。

メインストーリーもあり、そちらも先が気になる展開で順調に先に進めているところだ。

まだ訪れていないがナイシャールという国のマップはメトロシティ並みに大きいらしい。

エキゾチックな雰囲気の町で、また面白いNPCが居そうな予感もするし、映えスポットもありそうだ。

スクショが捗りそうで今から訪れるのが楽しみである。

 

 

メディアのレビューで紹介されたワールドツアーのクリア時間は20時間ほどだということだが、これだけ寄り道プレイをしているとその倍くらいはかかるかもしれない。

しかし急ぐものでもないのでのんびりと進めていこうと思う。

またなにか面白いものを見つけたら記事にしてみるつもりである。

よければまた読んでもらいたい。