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なつかしゲームから最新ゲームまでアツく語る!

『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』プレイ日記 俺とお前と内陸帝国 Part3

『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』(スパイク・チュンソフト/PS5/PS4/Switch/2022年)のプレイ日記Part3をお届けする。

 

 

本作が発売されて約一ヶ月が経ったが、大変スローペースでプレイしているためまだクリアはしていない。

しかしゲームを遊んでいない時もプレイ日記をどう書こうか常に考え続けているため、この一ヶ月間ずっと『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』のことが頭にあった。

印象的なシーンは繰り返し思い浮かべることでさらに強烈に心に刻まれていき、一方で、これからの展開を何通りも思い描くことでこの先のプレイへの期待感は増している。

 

 

海外での高評価を受けて日本語化をずっと楽しみに待っていた本作であるが、正直、寒々しく薄汚れたマルティネーズの街を、酔っぱらいで記憶喪失の中年刑事になってさまようことがここまで面白いとは思ってもみなかった。

本作のパッケージには「政治的イデオロギー」や「ハードボイルドでハードコア」など日本のゲームではあまり見かけないフレーズが躍り、24の人格が「脳内パーティー」をするという設定も難解に感じる人が多いかもしれない。

だが、自分はこの作品を「落ちぶれた主人公が再起をかけて相棒とともに殺人事件の謎に挑むストーリーのゲーム」だと解釈したことで、本作をシンプルに受け止められるようになり、その楽しさが分かってきた。

 

 

もしこの記事を読んでいて、難しそうだという理由で『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』に手を出しかねている人がいたら、そこまで心配はいらないと言いたい。

莫大な文章量に対する覚悟が出来ているならば、他にもう怖いものはないだろう。

 

 

前回のプレイ日記はこちら。

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

 

※なお、このプレイ日記ではネタバレも含むため、未プレイ・プレイ中の人は注意してほしい。

 

 

 

 

41分署の面々との”洋画っぽい”会話

キムと共に事件現場を検分した主人公は、資金援助や身分証の紛失を報告するために所属している41分署と無線通信を試みる。

 

 

ここでは直接会話するのではなく、通称”オールドボーイ”と呼ばれる年配の通信士を介して伝言ゲームのようなやりとりが交わされる。

結果として主人公の要望はすべてはねのけられ、言われたい放題で散々な結果に終わるのだが、ここでの同僚たちとの会話がとても”洋画あるある”なので、荒くれ男たちが出てくるような作品が好きな人は特に必見である。

 

 

言い争いの板挟みになる”オールドボーイ”がキツイ言葉をなんとか穏便な言い回しで伝言してくれる様は気の毒だがおかしみが漂う。

相棒だったヴィクマール衛星警官が主人公に激怒しつつも、失態についてはメンバーに口止めするよう指示してくれたのは助かった。

もしかしていいヤツなのでは?という気さえしてきた。

少なくとも有能なのは間違いないだろう。

再登場を待ちたい。

 

 

 

キム・キツラギ、趣味を教えてくれ

なぜかゴミ箱から見つかった主人公の捜査報告書から失われた過去の手がかりを得ることができた。

それによれば主人公は優秀な刑事であったようだ。

キムと主人公は内燃四輪車の前で、しばしこれまでの仕事ぶりを振り返る。

 

 

その中で、ふと話が逸れ、時には人の命を奪う必要もあるほどの警察の仕事のつらさを、キムは趣味で気分転換することによって乗り越えていると口にした。

キムの趣味、一体なんだろうか。

興味深い話題に、思わず身を乗り出した。

…………

…………

いや、言わないんかい。

思わず心の中でツッコミを入れてしまった。

これは主人公とキムがまだそこまで親しくないから話してくれないだけで、いつか分かるのか、それとも最後まで明かされないのか不明だが、個人的にはぜひとも聞いてみたい。

四輪車やインスタントカメラについてどことなく自慢気にしているところからして、ガジェット好きで機械いじりなどを趣味としているのではないかと予想している。

 

 

主人公が庭師からもらったゴム手袋をしていたところ、「ガーデニングでもしてみたらどうか」と提案された。

まるで想像がつかないが、まっとうになった主人公がジョウロで水やりをしているところを思い浮かべると、それはそれで悪くない気がしてくる。

 

 

 

いよいよミステリーらしくなってきた

ホテルの裏に吊るされた死体。

初めはミステリーというより暴力事件なのではないかと思っていたが、主人公が吐き気を堪えて捜査ができるようになると、なるほどこれには「謎」がたしかにあるなということが分かってきた。

 

 

被害者の男は、港の警備員には似つかわしくないほど高価なアーマーを身にまとい、胸には無数の星をモチーフとした入れ墨を入れていた。

この入れ墨が恐らく重要なものとなるのだろう。

写真に収め、今後捜査に活用していくこととなった。

 

 

現場に残された無数の足跡を分析したり、死体を吊るすベルトを撃ち抜こうとしたり試行錯誤しながらも少しずつだが捜査は進んでいく。

まずは死体を下ろすべきだという結論に達し、港の人々の手を借りるために再び門番メジャーヘッドと対決することになった。

 

 

 

ジャーヘッド戦のゆくえ

さて、前回意地でも謝らないと決め、ゲームオーバーにはならなくとも負けた形で終わった門番メジャーヘッド戦の結末について語るときが来た。

 

 

封鎖された港の門へと向かい、スト破りのリーダーに話しかける。

いかにも腕っぷしの強そうな彼にメジャーヘッド戦の助っ人を頼むという選択肢があったが、断られてしまった。

だが、階段にいるコール・ミー・マニャーナから「ヤツの話を聞け」という助言を得ることができた。

 

 

おそらく、前回メジャーヘッドの話を30分くらい聞いたあとに出てきた「思想を受け入れる」を選択することで物語が進行するのだろう。

すさまじい差別主義の思想のため、本心を言うと受け入れたくないのだが、ここは形だけ同意したふりをすればいいと考えて自分を納得させた。

 

 

そして再びメジャーヘッドに話しかける。

セリフをどんどん進めていき、「思想を受け入れる」が出てくるのを待った。

しかし、なにかが違ったのか、それとも初めの一回しか選べないのか、その選択肢は出てこなかったのである。

そうか、それなら……

 

もう拳で語るしかない。

 

前回は勝てる確率が17%ほどしかなかった。

正直、今回も勝てるとはとても思えない。

だが、話し合いで決着をつけることができないのなら力に訴えてみるしかない。

いざ、勝負!

 

 

え?75%

選択肢を選んだところ、確率がなぜかは分からないが上がってる。

いけるかもしれない。

高揚した気分のまま、メジャーヘッドに殴りかかった。

主人公の拳がメジャーヘッドの喉にヒットし、大男はよろめいて血を吐いた。

よし、入った!

 

薄明「やったな!右フックでとどめをさしてやれ!」

 

突然スキル「薄明」が飛び出してきた。

お前か……。

正直「薄明」はロクな事を言わないという印象があったが、たまにマトモなことを言うときもあり、少しばかり見直していたところがあった。

なにより、攻撃が当たって気分が浮き立っていた自分は、まんまその言葉に乗せられ、右フックを放った。

 

ジャーヘッドが身を起こし、その拳をガシッと受け止めた。

 

「薄明」は、ちょっと違ったみたいだな、というようなことを言い残し、消えていった。

 

「薄明」!お前ってやつは……!

 

ジャーヘッドは主人公の拳をギリギリと締め付けていき、耐久力が減り、また謝れ謝らないの問答が続き、そして――

 

初のゲームオーバー。

 

新聞記事風の画面が表示され、主人公が心臓発作で死亡したと書かれていた。

同僚たちは主人公のことをあれだけ酒を飲むヤツは見たことがないとか、心臓より先に心がだめになっていた、などと語っていた。

記憶喪失になる前の主人公について知ることができたのはケガの功名と言えるかもしれない。

 

 

直前のセーブデータからやり直すことにした。

Switchでプレイしており、いつもスリープ機能を使っていたのでこれが初めてのロードである。

すると突然靴を両方揃えるタスクを達成したというメッセージが表示され、スキルポイントが手に入った。

かつては頭脳派刑事を目指していたこともあったが、ここはもうスキル「肉体装置」にポイントを振るしかないだろう。

脳筋刑事のできあがりである。

 

 

確率85%

一撃目が喉元にクリーンヒットする。

そして追撃。

ここで、先ほどは選ばなかった「一旦後退して蹴りを放つ」という選択肢を選んでみた。

主人公がかなり後ろに下がる。

間があった。

ハズレか?

不安に思ったその時、ダイナミックな動きで主人公が蹴りを放ち、メジャーヘッドはもんどり打ってその場に倒れ伏した。

 

勝った!!

 

主人公はハイテンションな決めゼリフを言いながら意気揚々とメジャーヘッドが守っていたボタンを押した。

これでいよいよ死体が下ろせるのだろうか。

 

 

次回、俺とお前と内陸帝国Part4へ続く

 

『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』プレイ日記 俺とお前と内陸帝国 Part2

『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』(スパイク・チュンソフト/PS5/PS4/Switch/2022年)のプレイ日記Part2をお届けする。

 

前回のプレイ日記はこちら。

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

また、序盤プレイ時の感想もこちらにまとめてある。

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

 

※なお、このプレイ日記ではネタバレも含むため、未プレイ・プレイ中の人は注意してほしい。

 

 

 

なぜ人々は主人公に口を開くのか

レヴァショールの人々が異様に話し好きという可能性もある

 

自分はアーキタイプ「神経質」でプレイしており、特性としては「物事を心理で捉え、人をひきつける魅力を持つが、不安定」となっている。

ゲーム冒頭からパンツ一丁で登場する情けない主人公のどこが「人をひきつける」のだろうかと不思議に思いながらプレイしていた。

しかし街の人達がぺらぺらと主人公にしゃべり続けるのを見ていて、この情けなさが却って人々に受け入れられているのかも知れないと考えるようになった。

 

 

主人公は酔いつぶれて目覚めたばかりで顔もむくんでおり、髪もべとついていて息も酒臭い。

服はそこいら中に脱ぎ散らかされていたので、おそらくクシャクシャだろう。

このだらしない雰囲気が、他人を油断させて口を軽くしているのではないだろうか。

 

 

思い出すのは海外ドラマ『刑事コロンボ』だ。

殺人課に所属するコロンボは凄腕の刑事なのだが、ヨレヨレのコートを着ていておんぼろの車に乗り、物腰はフレンドリー、ミーハーな人物を装っている。

犯人はそんな彼を見くびり、つい余計なことまでしゃべり墓穴を掘り逮捕されるというのがいわばお決まりのパターンとなっている。

 

 

もちろん主人公が警察(RCM)であり、捜査として住人から話を聞くという形式をとっていることで人々が口を開いているということもあるだろう。

2人組で行動しており、その相棒がキム・キツラギといういかにもまともな人物であるというのも大きいはずだ。

 

 

情けないキャラクターを”演じる”

度を越した情けなさにも(いちおう)説明がつく

 

だが、「神経質」特有のものかもしれないが、選択肢に妙に情けないものが多い。

事件について手がかりを持っていそうな人物がその場を立ち去ってしまう、という時に呼び止めるためのセリフが、

「待ってくれ、もう酒は飲まない!ええと……ゴミも収集日にちゃんと出すから!」

なのには笑ってしまった。

 

 

この選択肢もしくは引き止めないという2択になっているため、こちらのセリフを選ぶ人のほうが多いと思われる。

もちろんその人物には主人公が酒を飲もうがゴミをいつ出そうが関係ない。

本当に無い知恵を振り絞ってひねり出したセリフかもしれないが、自分は制作陣がわざと主人公に哀れなことを言わせているのではないかと深読みしてしまった。

素の主人公は情けないわけではなく、捜査のためにひと芝居打って”泣き落とし”を実行している――そういう設定があるのではないかと考えたのだ。

 

 

またゲーム中、主人公は会う人ごとに金を無心することができる。

警察が市民に金の無心をするというのは普通ではない。

しかし、こんなことを言う見た目ヨレヨレの警察官に対して、人々は少なくとも「切れ者の警察が来た」とは思わないだろう。

これも人々を油断させるための一種の演技であるという解釈もできるのではないだろうか。

 

 

ロールプレイの方針

コーヒーでも飲まないか?

 

上で挙げたことはすべて自分の推測であり、ゲーム中出てくる選択肢は、アーキタイプ「神経質」特有のものかもしれないし、スキルの値、また自分のこれまでの行動の結果が反映した結果現れたものかもしれない。

 

 

これまで割と行き当たりばったりに行動してきたようでいて、振り返ってみると自分なりにある程度基準があったため、それをまとめてみると、

 

 

・酒、タバコ、ハーブは摂取しない

・お金はもらっておく

・一般市民には泣き落としを使うが、威圧的な人物には屈さない

 

 

だいたいこのような感じになる。

せっかくなので上の3つを自分のロールプレイの方針として定め、今後行動していくことにする。

 

 

主人公の過去になにがあったのか

自分を信じてくれるキムがいるから立ち直れる気がする

 

ゲームを進めていく中で、ゴミ箱に捨てられていた主人公の捜査ファイル、そして住民や41分署の同僚との会話などから、記憶を失う前の主人公の人物像がだんだんと浮かび上がってきた。

 

 

自分が今現在の情報から推測した主人公の過去は以下の通りである。

 

 

主人公は有能な警察であったが、妻もしくは恋人との間に諍いを起こし、彼女が家を出ていってしまってから自暴自棄になった。

酒浸りの日々を送り、同僚にも「よくなんてなりたくない、だめになってしまいたい」とこぼすなどし、一向に立ち直る気配をみせず徐々に愛想を尽かされ始めている。

 

 

それを踏まえて、自分がこれから実現したいロールプレイは次のとおりである。

 

 

酔いつぶれて記憶を失った主人公は、新しい相棒キム・キツラギと殺人事件の捜査にあたる中で心機一転、酒浸りの日々と決別し、かつての有能さとともに、生きる気力をも取り戻していく。

事件は無事解決を迎えたが、彼女が帰ってくることはもうないだろう。

それでも前を向いて進んでいこうと思ったのだ。

小雪のちらつくレヴァショールにも、もうすぐ遅い春が訪れようとしている。

 

 

我ながらベタい。

でも自分はこういう「どん底に落ちた人間が立ち直る」系のベタいストーリーが割と嫌いではない。

主人公のことを、初めはなんて情けないんだろうと思ったが、段々と好きになってきていることに気がついた。

こうなると、ぜひともハッピーエンドを迎えてほしいと思うのが人情である。

 

 

 

長くなってしまったので、自分が主人公に好感を持つようになったイベントの数々については次回に持ち越したい。

前回意地をみせたメジャーヘッド戦の決着など、語りたいことはたくさんある。

よければまた読んでもらいたい。

 

 

 

次回、俺とお前と内陸帝国Part3へ続く

 

コンパイルの『幻世酔虎伝』がなんとSwitchに!!酔拳使いアターホーの冒険再び

味のある主人公アターホー

 

現在世界三大ゲーム祭りの一つ、東京ゲームショウ幕張メッセで開催されている。

次から次へとゲームの情報が公開され、ゲーマーは嬉しい悲鳴をあげているだろう。

新作タイトルや人気タイトルの続編も話題になる中、自分の目に信じられないようなニュースが飛び込んできた。

 

 

Twitterをなんとなく流し読みしていたときのことである。

 

 

『幻世酔虎伝』

 

 

という文字が見えた気がした。

一瞬のことで、指は止まらず画面をスクロールしてしまった。

え?

今なんか……

いや、まさか……

 

 

おそらくほとんどの人が知らないと思うので説明すると、『幻世酔虎伝』とは『ぷよぷよ』を生み出した会社「コンパイル」が発行していたPC用ゲームソフト付きの雑誌、Disc Stationに収録されていたRPGである。

ちなみに発売されたのは1997年とかなり昔だ。

酔拳を使うアターホーという虎(獣人)のおっさんを主人公にしたアジアンテイストな世界観の作品で、ジャッキー・チェンの映画『酔拳』にハマっていた自分は夢中になってプレイしたのだった。

 

 

期待するな、きっと見間違いだ。

自分に言い聞かせながらも、体は一気に緊張状態に突入し、無意識のうちに息をひそめていた。

慎重な手つきでTLを遡る。

ツイート元はハピネットという会社だった。

 

 

TGS試遊タイトル「幻世酔虎伝」

 

 

見間違いじゃない。

 

 

知る人ぞ知る名作

 

 

とある。

たしかに自分の知っている『幻世酔虎伝』ならそう呼ばれるのもうなずける。

Disc Stationが当時どれだけ売れていたのかは知らないが、そこまで全PCユーザーが買っていたとも思えない。

 

 

いや、待て。

喜ぶのは早い。

もしかして自分が知らないだけで、他にも『幻世酔虎伝』というゲームがあるのかもしれない。

ツイートには画像も添付されていた。

展示パネルらしきものには、一人のキャラクターが描かれている。

 

 

リンシャン(『幻世酔虎伝』のヒロイン)だ!

これはもう間違いない!

 

 

テンションが一気に上ったが、なんとか冷静さを保とうと自分を押し留めた。

待て待て待て、これはなんの「試遊」なんだ?

懐かしのゲームを遊ぼうとかそういう企画なのでは?

 

 

そのツイートだけでは詳細が分からなかったので、タイトル検索すると、

あ!

ゲームメディアの4Gamerが記事にしている!

 

 

しかも9月1日と、結構前だ。

ハピネットコンパイルの『幻世酔虎伝』Switch版の試遊を東京ゲームショウに出展予定、という記事だった。

リンクからハピネットの特設サイトに飛ぶと、タイトルの下には「Switch」の文字が。

よし、Switch移植は確実。

さらにパブリッシングを担当する韓国の会社DAEWON MEDIAのサイトへと飛んだ。

『幻世酔虎伝』は、COMING SOONのタイトルになっていた。

発売時期は未定か。

 

 

それにしても、知らなかった……!

どうやらこのことを記事にしているのは4Gamerだけのようだったが、自分の巡回サイトに入っていなかったので見落としていたのだ。

こんな重要な情報を2週間近く知らずにいたとは、ゲームニュースチェックを日課としている自分としては不覚をとった(?)としか言いようがない。

偶然あのツイートを見ることができてよかった。

あらためて『幻世酔虎伝』が20年以上の時を経て、Switchで遊べるようになるという事実を喜びたい。

 

 

あのトボけた虎のおっさんアターホーが、

スケベ犬忍者スマッシュが、

強気な猫少女(?)リンシャンが、帰ってくるのだ!!

 

 

『幻世酔虎伝』のストーリーについてはもはやうろ覚えなのだが、とにかく楽しかったという記憶だけはハッキリと残っている。

主人公がのんびりとした口調で話す、ジト目の虎のおっさんというのも珍しくて印象に残っているし、仲間たちとのコミカルなやりとりはクスッと笑えるものばかりだった。

戦闘中に消費アイテムの酒を飲みながら酔拳を使って戦い、酔っ払うと「大虎」状態になって制御不能になるというのも面白かった。

 

 

実はここ最近このゲームのことを思い出すことが多かった。

それは来年発売される『ストリートファイター6』に出てくる酔拳使いのジェイミーというキャラを見るたびに、酔拳つながりでジャッキー・チェンだけでなくアターホーも一緒に頭に浮かんできていたからだ。

しかしもはや「懐かしい思い出のゲーム」となっていたこのタイトルを、再び遊ぶことができるようになるとは夢にも思わなかった。

今回の東京ゲームショウで知ったニュースの中で一番のサプライズである。

続報が待ち遠しいゲームがまた一つ増えた。

 

 

明日東京ゲームショウに行く予定の人は、ハピネットブースでぜひ『幻世酔虎伝』をチェックしてみてほしい。

 

 

ニンダイで初お披露目!『オクトパストラベラー2』に期待しかない!初代&Switchを買った時の思い出を語る

こんなのも出てくる

 

9月13日23:00~放送された「Nintendo Direct 2022.9.13」。

充実したラインナップで開幕早々の『ファイアーエムブレム エンゲージ』の発表や、個人的に注目していた『超探偵事件簿 レインコード』の続報など見どころはたくさんあった。

 

その中でももっともテンションがあがった発表は『オクトパストラベラー2』である。

前作『オクトパストラベラー』(スクウェア・エニックス/Switch/PC/XBOX ONE/2018年~)は「HD-2D」というドット絵を進化させた独自のグラフィック表現を生み出したことでよく知られているだろう。

続編について制作をしているという話はあったが、進捗などは一切分からない状態であったため、まさかこのニンダイで発表されるとは思っていなかった。

スクエニのロゴが出て、なんだろうと考えているところに、あのメインテーマが流れ始め、画面に釘付けになった。

主人公8人のキャラクターは一新、そして舞台もソリスティア大陸というまったく別の場所となるようだ。

発売は2023年2月24日であり、半年も待たずにプレイできる。

詳細については公式発表をぜひ参照してもらいたい。

 

 

この先は、自分が初代『オクトパストラベラー』およびSwitch本体を購入したときのドタバタの一幕を振り返る、いわばただの個人的な思い出話であるので時間のある人だけ読んでいただきたい。

いつか改めて『オクトパストラベラー』についての紹介記事は書きたいと思っている。

しかし今回はゲームの内容にはほとんど触れていないので、本シリーズにかける自分の思いは伝わるかも知れないが、購入の参考にはまったくならないだろう。

 

 

 

FFT』の面影

自分は何を隠そう『オクトパストラベラー』をプレイするためにSwitchを購入したのである。

そして、その判断は間違っていなかったという思いを今噛み締めている。

 

 

もともとPS4を所持していたので、基本的にSwitchのゲームについてはあまり注目していなかったのだが、『オクトパストラベラー』が発表されたときに胸がざわめくのを感じた。

「なんだか、ビジュアルが『ファイナルファンタジータクティクス』を思い出す……」

あくまで個人的な意見であるが、そう思ったのである。

 

 

ドット絵のキャラクターと背景全体にメインとして中間色が使われているところや、メッセージウィンドウのデザインなどが『FFT』を彷彿とさせたのだ。

自分の『FFT』への並々ならぬ思い入れについては以前に書いたこの記事を読んでもらいたい。

 

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スクエニは8人のキャラクターを1人ずつ紹介するムービーを順次公開していっており、そこでは主人公たちのイラストや設定、そして彼らがマップ上で使うことの出来る「フィールドスキル」について明かされていった。

 

 

自分は新ムービーが公開されたと聞きつけると必ず見に行き、「このキャラクターいいなあ」「このフィールドスキルめちゃめちゃ面白い」などと思いながら、「でもSwitch持ってないんだよな……」と途方に暮れる日々を送っていた。

 

 

今でこそ「買えばいいだけじゃないか?」と分かるのだが、当時はPS4というゲームハードをすでに持っているのに他のゲーム機を買うのは「ぜいたく」であるという謎の思い込みに縛られていたのである。

 

 

そしてジョブチェンジの存在が明らかになったとき、自分の心は千々に乱れた。

ファイナルファンタジータクティクス』にもジョブチェンジのシステムが存在し、それに大いにハマった身として、これを無視することは到底出来ないと思ったのである。

 

 

8人の主人公がすべて出揃ったとき、自分は全員のことをすでに好きになっているということに気がついた。

ムービーを繰り返し見て、流れているメインテーマももはや覚えてしまった。

 

 

 

財布を手に走り出した

大急ぎでゲーム機を買いに行くという貴重な体験

 

そして『オクトパストラベラー』が発売された。

Twitterで売り切れ続出という情報を目にして思った。

「売り切れもするだろうな、だってこんなに面白そうなんだから……」

ため息まじりにスマホを眺める。

 

 

いや、待てよ。

ゲーム機を2種類持ってたっていいじゃないか。

その費用がないわけでもないし、何に対してそれを「ぜいたく」だなんて遠慮することがあるんだろうか。

そのことにようやく気が付き、財布を持って家を飛び出した。

 

 

最寄りの電気店でSwitchを手に入れることが出来た。

しかし、ネットの評判通り『オクトパストラベラー』はここでも売り切れだった。

考えろ……思い出せ……

そうだ、ダウンロードカード!!

Switchを抱えてローソンに向かい、入口付近の普段見たこともないような棚を目を皿のようにして探す。

あった!!

急いでレジに向かい、会計をすませてダッシュで帰宅した。

 

 

 

アナログ人間の悲しみ

嘘だ……

誰か嘘だと言ってくれ……

Switchのドックを前に、呆然と立ち尽くした。

インターネットのケーブルが、刺さらない。

調べると、専用のパーツが必要とのことだった。

ゲーマーなら知っていて然るべき知識なのかもしれなかったが、自分が普段オフラインのゲームしかしていなかったため、ネットに繋ぐことについて考えたこともなかったのだ。

 

電気屋までの道のりは長く、さらに発売されたのは7月の暑い最中だった。

そもそも普段出不精の自分が思いつきでSwitchを買いに走った事自体が奇跡のような出来事だった。

正直もう一度は行きたくない。

 

 

じゃあどうする?

プレイを諦めるのか、ここまで来て。

真新しいSwitch、そして光沢を放つダウンロードカードを見やった。

通販も頭をよぎったが、到着を待っていられる気分ではなかった。

どうしても――

どうしても今すぐ『オクトパストラベラー』がプレイしたい!!

自分の中にその思いが溢れてきた。

腹を決めた。

そして再び財布を手に電気店に向かったのである。

 

 

店員に歩みよる自分は恐らく早足で、必死な顔をしていただろう。

「Switchをネットに繋ぐパーツはどこですか!」

もしかするとその店員は先ほど自分がSwitchを買った時に対応してくれた人かもしれなかった。

Switchを買った客が血相を変えて戻ってきてネットに繋ぐパーツを買っていく――。

スーパーのカゴににんじん・じゃがいも・たまねぎとカレールーを入れている人の夕食を当てるようなものだろう。

彼らの目に自分がどう映ったのかについては、あまり深く考えないことにしよう。

 

 

間違いない

 

 

夏の暑い日に、めったに行かない電気店に一日に2回も行くという疲労の限界にありながら、どうしても『オクトパストラベラー』をプレイしたかった自分は、慣れない手付きでSwitchのコントローラーを握り、目を白黒させながら各種設定を進めていった。

 

 

 

『オクトラ』漬けの夏

そしてゲームがついに始まった。

自分が選択した主人公はアーフェンだ。

理由は「いいヤツそうだから」である。

 

 

そして『オクトパストラベラー』とともに夏は過ぎていった。

音楽があまりにも素晴らしいので久しぶりにサントラCDを買い、そして設定資料集も手に入れゲーム世界にどっぷりと浸かった。

グッズは普段買わない派の自分だが、ワールドマップが書かれたクロスクリーナーは思わず購入してしまい、しばらく冷蔵庫に貼って眺めて冒険の日々を思い出していた。

 

 

そして『オクトパストラベラー』で主人公に選んだアーフェンは、プレイ前の期待を裏切らず正真正銘の「いいヤツ」であったということをここに表明しておく。

『オクトパストラベラー2』では、商人のパルテティオというキャラクターにアーフェンに似た雰囲気を感じるので、今のところは彼が主人公候補筆頭である。

 

 

大いなる決意のもと購入に踏み切ったSwitchは、その後2本目に選んだゲームが『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』であったという点を差し引いても大活躍してくれ、今もPS4とともに仲良く並んでいる。

 

 

さて、長々と書いたが、恐らく「Switchを初めてネットに繋ごうとする初心者」には役に立てる記事だったかもしれない。

明日から始まる東京ゲームショウの9月17日17:00~スクエニの配信では『オクトパストラベラー2』の公式生放送があるらしいのでぜひ視聴しようと思っている。

 

 

『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』プレイ日記 俺とお前と内陸帝国 Part1

8月25日に発売された『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』(スパイク・チュンソフト/PS5/PS4/Switch/2022年)。

つい先日序盤プレイの感想を書いたばかりだが、

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

ゲームを進めるごとに本作についてもっと語りたいという思いがあまりにも高まってきたため、クリアを待たず日々の進捗や感想をプレイ日記という形式で綴っていくことにした。

まだストーリーは序盤であるが、すでに書きたいことがてんこ盛りになっている。

どうか気長に付き合ってほしい。

ちなみに「俺とお前と内陸帝国」というタイトルは、俺(主人公)とお前(キム・キツラギ)と自分の選んだアーキタイプ「神経質」の得意スキル(内陸帝国)から来ている。

 

 

※なお、このプレイ日記ではネタバレも含むため、未プレイ・プレイ中の人は注意してほしい。

 

 

アイテム拾えない問題

 

必ず拾えるのでここで諦めないでほしい

 

ゲームは、ホテルの一室で主人公が目覚めるところからスタートする。

なんとパンツ一丁という威厳の欠片もない姿である。

そして酒を飲みすぎたせいで記憶喪失になっており、自分の名前も顔も何も思い出せなくなっている。

 

 

よろよろと歩き回りながら、まずは自分の服をかき集めて身につける必要があるのだが、「アイテムを拾う」という簡単なはずの操作に初めは苦戦した。

アイテムの前に行ってボタンを押す、というやり方では回収できないのである。

自分はSwitch版をプレイしているのだが、歩き回っていると偶然アイテムにAボタンの表示が出ることがあった。

まさに一瞬である。

それを見逃さないようにしてすかさずボタンを押すのだ。

 

 

ずいぶんシビアな操作だな、当たり判定もよく分からないし……と思っていたのだが、やはりそんな訳はなかった。

 

 

+ボタンを押すと操作説明が見られることにすら初めは気が付かなかった。

Rスティックでインタラクトしたいアイテムを選択し、Aボタンを押すだけで良かったのだ。

ぐるぐる部屋の中を移動する必要などなかった。

しかし、自分は確信している。

同じ勘違いをして無駄な苦労をしたプレイヤーは絶対にいると。

アイテムの前でAボタンを連打した人は自分以外にも必ず存在するはずだ。

 

 

自分は操作を理解しないまま、奇跡的に服を身につけて靴も両足履いて1Fに降り、カフェのオーナーとも会話した。

しかしキム・キツラギにどうしても話しかけることができず、画面を観察してようやく正しい操作を知ったのである。

どうかこれを読んでいる未プレイの人がもしいたら、アイテム選択は当たり判定などではなく、自分でちゃんと指定できるので操作方法をよく確認してもらいたい。

 

 

 

鏡を見てはいけない!

 

蛇口をねじ切るなんて、どうやったのだろう

 

浴室にある洗面台は蛇口が壊れて湯が吹き出し続けており、その熱気で鏡は曇っている。

主人公は酒の影響で自分の顔を忘れている。

画面左下に表示されている顔グラフィックは荒く塗りつぶされ、抽象画のようになっているのだ。

鏡のくもりを拭き取り、覗き込もうとすると、

 

 

内陸帝国「見てはいけません!」

 

 

!!

突然脳内のスキル(人格)「内陸帝国」が阻止してきた。

プレイを進めると、スキルの言うことは必ずしも正しいわけでなく、それぞれの人格に合ったセリフを話しているに過ぎないということが分かるのだが、ゲームを初めたばかりの自分はすっかり怖気づいてしまった。

やめとこうか……。

鏡を諦め、また部屋の探索に戻ったのだった。

 

 

しかし服を回収し、微調整を繰り返し悪戦苦闘の末部屋中のアイテムにインタラクトし終えると、やはり鏡が気になってきた。

また「内陸帝国」が止めに入るかな、と思ったのだが今度は何も言ってこなかった。

満を持して鏡を見てみると――

画面全体に主人公の顔のドアップが表示された。

思わずのけぞってしまった。

 

 

めっちゃ笑顔。

 

 

なぜに?この状況で?

そう思ったが、すぐに主人公の顔にはこの笑顔が張り付いてしまっており、他の表情ができないのだということが分かる。

それって怖くないか……

背筋を冷たいものが走る。

スキルがないとこの表情を変えることはできないため、今はいったん諦めてめっちゃ笑顔のまま先へ進むことにした。

 

 

 

キム・キツラギとの握手

1Fに降りると、そこには相棒となるキム・キツラギ警部補が主人公を待っていた。

二人は初対面である。

だがキムは、もし今大事故が起きたら身を挺して主人公を守ってくれるほどの決意を胸に秘めているということが分かる。

なんでそんなに主人公を相棒として認めてくれているのだろう?

疑問に思った。

 

 

だが下着姿で目覚め、酔いの残るふらついた足取りで散らかった部屋を歩き回り、放り出した衣服を身に着けていくのは正直自己肯定感がゴリゴリ削られる行為だった。

カフェテリアのオーナーにも部屋を破壊したことを咎められ、途方も無い代金を請求される。

情けなさの極みであったが、主人公を理由もなく信頼してくれるキムが現れたことでかなり救われた気持ちになった。

二人は握手を交わす。

いい場面だ。

そして捜査を始めることになる。

いよいよホテルを出て、自由行動ができるようになったのである。

 

 

 

30分話を聞いた後で殴りかかる

 

自分はどちらかというと頭脳派刑事を目指していたのだが

 

街を探索していると、なにやら人だかりが出来ている。

港ではストライキが行われており、それに対抗するスト破りの人々が集まっているようだった。

どことなく俳優のショーン・コネリーに似たリーダーに話を聞くと、港に通じるゲートが封鎖されているのだという。

 

 

階段にいる風変わりな男、コール・ミー・マニャーナに話しかけ、ゲートを開けるボタンと、それを守る大男メジャーヘッドについての情報を得た。

このコール・ミー・マニャーナにはなんと金をせびることができ、宿代に困っていた自分はダメ元でチャレンジしてみたところ、成功してしまった。

正直彼はとても金持ちには見えないので、そんな人物に小銭を恵んでもらうという自分が情けなくなったのも確かだ。

まだ一日目なので、宿代が払えないとどうなるのか具体的には知らないのだが、いかにも寒そうなこのレヴァショールで野宿をするのは避けたいと思っている。

 

 

 

さて、ボタンを守る身長2.2メートルのいかつい男メジャーヘッド

彼と話すか戦うかの選択肢が出たのだが、まず自分は会話することを選んだ。

 

 

話してみたところ彼はただの力自慢キャラクターではなく、すさまじい差別主義者だった。

見た目に反して淡々とした口調でとてつもなく偏った思想の持論を述べるのだが、この話がかなり長い。

ざっくり言うとこの世界の各地域と、そこにいる様々な人種についての話なのだが、初めは(差別発言はのぞいて)情報を頭に叩き込もうと真剣に聞いていたが、あまりにも続くのでなんとなく雰囲気だけつかんでおくことにした。

自分が英語音声を最後まで聞いてからセリフを進めているせいか、体感およそ30分ほどメジャーヘッドは話し続けたと思う。

 

 

最終的にその思想を受け入れるかどうかの選択肢が出たのだが、本音を言えば「受け入れるわけないだろう」なのだが、これが後々何につながるのかが現状分からなかったため、うやむやにする答えを選んでその場を後にした。

 

 

先ほどのショーン・コネリー似のスト破りリーダーに再び話しかけると、「まず奴と拳を交えてみろ」と勧められた。

脳内スキルも「戦ってみてこそ分かることがある」などとそそのかしてくる。

そうか?そう言うなら……

踵を返して戻り、メジャーヘッドに殴りかかった。

我ながら数分前まで延々と話し込んでいた相手に、いきなり殴りつける主人公の行動は相当支離滅裂だと思ったが、話を進めるためにはやむを得ない。

 

 

しかし、腕力に自信があるわけでもない主人公は、メジャーヘッドに簡単に拳を受け止められてしまい、ギリギリと締め上げられる。

こうなると思った。

ジャーヘッドに謝るように言われるのだが、指定されたセリフがとても屈辱的だったため、意地でも言うかと思い、堪えることにした。

さらに締め上げられ、セリフを口にしろと詰め寄られる。

しかしプライドを捨ててコール・ミー・マニャーナに金をもらうことは出来たが、この何一つ同意できないことばかり並べ立てるメジャーヘッドに屈することだけはどうしても我慢ならなかった。

ここでゲームオーバーになってもいいと思った。

 

 

その決意とともに謝らないという選択肢を選んだが、突然メジャーヘッドは手を放し主人公を解放した。

何事もなかったかのようにゲームは続く。

助かった!

謝らなくて良かった!

 

バンザーイ!どうしてもここだけは譲れなかった

 

晴れ晴れとした気分でその場を離れ、まだ探索していない他のエリアを回ってみることにした。

 

 

次回、俺とお前と内陸帝国Part2へ続く

 

『ディスコ エリジウム ザ ファイナルカット』序盤プレイ感想 ネクタイに耳は貸さない

『ディスコ エリジウムファイナルカット』(スパイク・チュンソフト/PS5/PS4/Switch/2022年)の序盤をプレイした感想を語りたい。

 

自分が遊んでいるのはSwitch版である。

このところゲームはほぼダウンロード購入していたが、本作については予約特典の「捜査ハンドブック」が欲しかったためにパッケージを選択した。

 

 

とにかく饒舌な住人たち

 

主人公が話を引き出すのが上手いのかもしれない

 

5~6時間ほどプレイしていると思うが、殺人事件の捜査は全くと言っていいほど進展していない。

ひたすら街の人の話を聞いている。

このゲームに登場するキャラクターはとにかくよくしゃべるのだ。

すべてのセリフを聞かなくても話を進めることは出来るのだが、自分はあえて聞いている。

 

事件を解決するためというのもあるが、それ以上に、この奇妙な世界「エリジウム」の輪郭をつかみたいという欲求が生まれており、できるだけ多くの情報を引き出して回ろうと決めたからだ。

しかし「一人が30分くらい話し続ける」という噂を聞いて、そんなまさかと思ったが、そのまさかだった。

全員ではないが本当にそのぐらい長くしゃべるキャラクターは存在するのである。

 

本作は元々英語で出たゲームであり、評判は高かったが文章量の凄まじさから翻訳は不可能とまで言われていた。

そのため日本語ローカライズが決定したときは喜び、発売を今か今かと心待ちにしていた。

現時点で、自分が求めていた圧倒的文章量への期待に本作は十分答えてくれていると言っていいだろう。

 

 

 

24のスキル(人格)との脳内会議

 

めったに出てこない人格が登場するとちょっとうれしい

 

ただでさえよくしゃべる登場人物に加え、本作の非常にユニークな設定として主人公の脳内には24の人格が存在しており、それらがひっきりなしに話しかけてくるのだ。

それぞれ慇懃無礼だったり粗野であったりとスキルの傾向に合わせた特徴的な口調をしており、代わる代わる主人公に語りかけ、選択を迫ってくる。

 

自分は「薄明」というスキルが出てくると、「またお前か……」という気持ちにさせられる。

「薄明」は非常に暴力的な人格をしており、すぐに力づくで解決しようとする。

さすがにそれはないだろう、というようなことを語りかけてくるのだ。

 

大半はスルーしているのだが、時折その方法を取るしか打破できないと思われる場面があり、なんだかんだ彼の話に乗ってしまっているのも事実だ。

しかし自分が選んだのが「神経質」という精神に優れた、言葉を武器とするアーキタイプのせいか失敗してばかりである。

相棒のキム・キツラギには情けないところばかり見せているので、呆れているかもしれない。

 

自分がそんな選択をしているせいか、得意スキルであるはずの「内陸帝国」はあまり出てきていないように感じる。

ネットの評判では「内陸帝国」が人気があるようなので気になって「神経質」タイプを選んだのだが……。

このままでは「薄明」と懇意になってしまうかも知れない。

 

 

 

悪趣味なネクタイを黙らせる

 

なんか……とにかくすごい色使いらしい

 

主人公が身につけているのは、非常に悪趣味なネクタイである。

いかにキテレツな代物であるかが繰り返し語られるので相当だろう。

そしてそのネクタイは、なんと主人公に語りかけてくる。

登場人物+24の人格+ネクタイ。

本当にすごい文章量である。

 

しかしこのネクタイ、乱暴者の人格「薄明」を上回る非常識な性格をしている。

その提案はかなりロクでもない。

途中でネクタイの話に耳を貸すか選択肢が出てくるのだが、自分は喜んでネクタイを黙らせるものを選んだ。

 

おかげで話しかけてこなくなったのだが、ネクタイと話すのもそれはそれで面白いらしいので、2周め以降は彼(?)の話に付き合うのも悪くはないかもしれない。

 

 

意外に死んでない

発売前は簡単なことで死に至るという評判だったので覚悟していたのだが、意外にもまだ一度も死亡しないまま進んでいる。

 

こまめにセーブするようにしているのだが、ロードもまだしたことがない。

相棒のキム・キツラギがらみの選択肢でミスをしてしまい、スキル「権威」にも手厳しく批判されたのだが、とにかく一周目は直感を信じてプレイしようと思ってやり直しすることなく進めている。

 

 

楽しみなカラオケ

 

主人公が音痴でないことを祈る

 

スタート地点となるホテルにはステージがあり、スタンドマイクが設置されているのだが、「内陸帝国」がなぜか主人公に歌うようそそのかしてくる。

むしろ焚きつけると言ってもいいくらい執拗に歌わせようとしてくるのである。

 

自分はいろいろなイベントを見たいと思っているので歌うことは歓迎なのだが、どうしてそこまでカラオケさせたがるのかが謎である。

残念なことに現時点ではまだ不足しているアイテムがあったため歌うことは出来なかった。

このカラオケがストーリー上必須なのか、お遊び要素なのか不明だが、「内陸帝国」の期待に答えるためにも歌える日を楽しみにしている。

 

 

最後に

まだまだ初めたばかりであり、なんとなく雰囲気をつかんだぐらいではあるが、すでに本作の作り込みの凄まじさに圧倒されている。

このタイトルが文章を読むことが好きな人向けの作品なのは間違いない。

とにかく製作者の熱意を至るところに感じる。

 

まだまだ行っていないエリア、話したことのない住人がたくさんいるため、気長にプレイしていきたい。

 

 

私がハマったゲームたち『ファイナルファンタジータクティクス』最強忍者軍団、見参!

はてなブログのお題が、自分に書けと言わんばかりのテーマ「私がハマったゲームたち」ということなので、大張り切りで参加してみることにする。

 

paiza特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」

paiza×はてなブログ特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」「ゲームでプログラミング力を試してみよう」
by paiza

 

 

今回とりあげるゲームは『ファイナルファンタジータクティクス(以下、FFT)』(スクウェア/PS/1997年)である。

ファイナルファンタジー」とタイトルにはあるが、いわば外伝的な立ち位置の作品であり、ジャンルとしてはシミュレーションRPGとなる。

イヴァリースという世界で巻き起こった大陸全土を巻き込む「獅子戦争」。

その舞台裏で人知れず戦い続けたラムザという青年を主人公とした物語である。

人々の思惑が複雑に絡まり合う重厚な歴史絵巻にも惹きつけられたが、それ以上に自分を魅了したのはなんといってもバトルの面白さだった。

 

 

 

悪夢のゴルゴラルダ処刑場

自分はこの『FFT』で初めてシミュレーションRPGというジャンルにふれた。

初めこそとまどったが、ゲームを進めるにつれて、相手の動きを読んで自分の一手を決めていくという知恵比べのようなせめぎ合いが楽しくてたまらなくなってきた。

バトルにはストーリーイベント上発生するものと、ランダムに発生するものとがあるのだが、前者は敵のレベルが固定、後者は自分のレベルに合わせて敵も強くなる仕様である。

 

 

序盤はさほどレベルを上げていなかったので、イベントバトルは常にギリギリの戦いであった。

ドーターのスラム街では弓使いに苦しめられ、砂ネズミの穴ぐらではモンクの強さに絶望することもあったが、かろうじてゲームを進めていった。

しかし、大きな壁が立ちはだかった。

ゴルゴラルダ処刑場である。

 

 

敵が多い上、ボスが強く、そしてとにかく時魔道士が邪魔で仕方ないマップである。

ゲームオーバーになるたび作戦を練り直した。

手を変え品を変え思いつく限りのアイデアをすべて試してみた。

しかし、何度チャレンジしてもどうしても勝つことができなかった。

そして、悟った。

レベルを上げるしかない。

それまでほぼレベル上げをしないまま来たが、もう今のパーティー編成ではどうやってもこのマップはクリアできない。

これはもうとにかくステータスをあげて物理で殴るかアビリティを覚えて作戦を練るか、とにかくなにか変えないといけない――そう覚悟を決めたのだった。

 

 

しかし、そこにはまた別の残酷な現実が待っていたのである。

なんと、ゴルゴラルダ処刑場に突入するところまでストーリーを進めると移動が制限され、レベル上げができるのが「バリアスの谷」というマップ一択になってしまうのである。

このマップは真ん中に川が流れている高低差のある地形で、ユニットが動かしづらく、水の中は移動範囲が狭まったりととにかく手間がかかる。

そしてイカのような「マインドフレイア」という敵ばかり出てくるのである。

これがまたいやらしいことに中途半端に強かった。

 

 

自分は来る日も来る日も川の中をチマチマと移動しながらイカもどきと戦い、地道にレベルを上げていった。

砂を噛むような味気なさだったが、すべてはゴルゴラルダ処刑場をクリアするため。

その一心でイカを斬り続けた。

 

 

そしてついにその日が来た。

何度目か分からないゴルゴラルダ処刑場への挑戦。

繰り返し戦ったため、自分が取るべき最善の手はある程度固まりつつあったが、ランダム要素が常に自分を苦しめてきた。

そのためいくらレベルを上げていても「やるかやられるか」という緊張感は変わらなかった。

相手の予想外の動きに肝を冷やしながら、祈るような気持ちで自ユニットが敵に与える攻撃ダメージ値を見つめ続けた。

 

 

そして画面には『CONGRATULATIONS!』の文字が表示された。

ついにゴルゴラルダ処刑場をクリアした瞬間だった。

 

 

もう時魔道士のヘイストに歯ぎしりすることも、ガフガリオンの「闇の剣」の威力に文字通り目の前が真っ暗になることもない。

そして、レベルをあげるために腰まで川に浸かってイカもどきと戦い続けなくていい。

ようやくストーリーを進め、他のマップ、他の敵と戦える。

目の前に新しい世界が広がっていくような、この上ない解放感を味わったのであった。

 

 

 

これが自分の答えだ。二刀流忍者参る!

ゲームを進めるうちに、いつしか自分は否応なしにしていたはずのレベル上げにハマっていった。

本作にはジョブチェンジシステムがあり、複数ジョブを一定レベルまであげることで上位ジョブが解放される。

初めは全ジョブの獲得を目指して戦っていたのだが、その目標を達成すると、今度はアビリティの習得を目指すようになった。

アビリティを覚えたら今度は成長率の高いジョブでのレベル上げ、お金稼ぎ……などなど、ストーリーそっちのけで戦いに明け暮れた結果、自ユニットはレベル固定のイベントバトルの敵をはるかにしのぐほど強力になっていた。

 

 

余裕のあまり、全員をシーフにして「盗む」を覚えさせ、敵を四方から囲んで装備品を全て盗み、所持金も奪い取ってから倒すなどという悪逆非道なプレイもしていたほどだ。

 

 

レベル上げは主に「ゼクラス砂漠」でしていた。

このマップは高低差がほぼ無いため移動範囲が制限されることがなく、先の「バリアスの谷」と比べたら非常に快適に戦えるのだ。

ここでよく出てきた「牛鬼」も「ためる」に注意すればそこまで強敵というわけではなかった。

 

 

中盤まで重宝したジョブは、モンクだった。

とにかく「地烈斬」という地上にいる敵を縦一列を攻撃できる技が使いやすく、巻き込まれないよう味方全員に「レビテトシューズ」という宙に浮く靴を履かせてこれを連発していた。

 

 

しかし、忍者の登場で風向きが変わった。

スピードが早い上、「二刀流」というアビリティを覚えると二回攻撃ができるようになり、そこに大枚をはたいた強力な武器を持たせると、まさに向かうところ敵なしとなったのである。

最強ジョブ、有効ジョブがどれかについてはプレイヤーごとに異なるだろうが、自分のプレイスタイルに最適だったのは忍者であったのだ。

 

 

 

戦慄!チョコボ軍団

忍者軍団を引き連れ、どんな敵が来ようと負ける気がしないと高をくくっていたある日、”ヤツら”は現れた。

ランダムバトルを繰り返しレベル上げをしている頃立ち寄った、とあるマップでの出来事だった。

 

 

バトルが始まり、全景が映ると丘の上に、チョコボ黒チョコボがズラーーッと並んでいたのだ。

恐怖が背中を這い上がってくるのを感じた。

きっと顔から血の気も引いていたに違いない。

 

 

初めに、ランダム発生するバトルは自分のレベルに合わせて敵も強くなる仕様だと書いた。

つまりレベルを上げまくった自ユニットと同じくらいこのチョコボ軍団は高レベルだということだ。

チョコボ「チョコメテオ」黒チョコボチョコボールという超強力な技を持っている。

下手をすれば一撃死もありうる威力なのだ。

一体出てくるだけでもかなり凶悪な敵だというのにそれが束になってかかってくる……。

もはや余裕の色など無かった。

 

 

必死で息を整え、思考を巡らせる。

こちらの忍者軍団が上回っているのはなにか。

それはスピードである。

とにかくやられる前にやるしかない。

 

 

速さを活かしてチョコボを一斉に取り囲み、「二刀流」をお見舞いする。

しかし相手もハイレベル、すぐに倒すなどということは出来なかった。

身の毛がよだつようなチョコメテオチョコボールが、最強のはずの忍者たちを襲い高ダメージを与えていく様は悪い夢でも見ているかのようだった。

 

 

肉を斬らせて骨を断つ――まさにそのような戦いだった。

かなりの痛手をこうむりながらも忍者軍団は勝利をもぎ取った。

敗北の二文字が脳裏をよぎったのも一度や二度ではなかった。

しかし、忍者ならではのスピード、そしてこれまで積み重ねてきたレベル上げの日々で身につけたアビリティの数々がここで成果を発揮してくれたのだ。

 

 

正直、レベルを上げきってから、ここまで紙一重の戦いを繰り広げたことはなかった。

慢心していた自分に喝を入れてくれたのがチョコボ軍団だったのだ。

そして思い出させてくれた。

ギリギリで勝つ喜びを。

ゴルゴラルダ処刑場をクリアした時のような純粋な感情を、再び胸に抱く日が来るとは思わなかった。

FFT』って本当に面白い……!!と改めて感じた一戦であった。

 

 

 

そして、エンディング

それからもサブイベントや儲け話、何度も「始末する」でバッドエンドを迎えてしまうADV的なミニゲーム「ウイユヴェール」などを楽しみ、やることはすべてやったと気が済んでから自分はラスボス戦に挑んだ。

 

 

エンディングを見ながら、思い出すのはやはり苦労した序盤のバトル、そしてレベル上げの日々だった。

勝つか負けるか分からない瀬戸際の駆け引き、クリアした時の達成感。

特に苦労したゴルゴラルダ処刑場の名前は、おそらくこの先も忘れることはないだろう。

そして徐々に強くなっていき、自分なりのセオリーを築き上げていくことがこの上なく面白く、時間を忘れてプレイした。

自分のゲーム人生でも一、二を争うほど長時間遊んだタイトルなのは間違いない。

 

 

ファイナルファンタジータクティクス』は、シミュレーションRPGというジャンルに出会うきっかけとなった一作であり、初めて触れたファイナルファンタジーでもあった。

このゲームをプレイした思い出は、今でも自分の中でホーリーよりも輝いている。