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【雑記】映画『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』はファミリーにもおすすめしたい良作!

ずっと楽しみにしていた映画、『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』を観に行った。

公開から約1週間が経っており、Twitterでも「面白い」と評判だったので期待値は高まる一方だったが、結果としてそれを上回る最高のエンターテイメント映画に仕上がっていて非常に満足している。

 

万人向けのエンターテイメント

 

 

ファミリーにもおすすめの良質なファンタジー映画

本作は子どもから大人まで楽しめる良質のファンタジー作品であり、往年の名作、

・『ネバーエンディングストーリー

・『ラビリンス/魔王の迷宮』

・『オズ』 (Return To OZ)』

などが好きな人にはぜひおすすめしたい。

 

 

予告編などからは、もっとコメディ寄りのどことなくB級感のある映画の印象を受けるかもしれないが、実際はシリアスなシーンも、しんみりするエピソードもあり、力を抜いて楽しめるユーモアあふれる場面との配分も絶妙である。

そして要所要所で挟まる手に汗握るアクションシーンはこの上なく痛快で、大きな見せ場となって物語を盛り上げている。

 

 

また、それらを描き出す舞台セットにも相当力が入っている。

できるだけCGに頼らないという方針で作り上げたという映像には安っぽさはなどかけらもなく、上記の名作ファンタジー映画に引けを取らない完成度であると感じた。

 

 

本作は元祖TRPGの『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を原作としているが、その知識が全くない自分でも問題なく鑑賞することができたので、心配は無用である。

 

 

王道ファンタジーへの期待に応えるストーリー

仲間に裏切られすべてを失った主人公が、大切なものを取り戻すために新たな味方を集めて正面から戦う――のではなく、敵の裏をかくためあれこれ知恵を巡らしたり時には力技で困難を解決していくストーリー。

 

 

主人公を動かすのは復讐心ではなく、新しい人生を迎えようという前向きな気持ちであり、そのため作品全体に明るいトーンが漂っている。

吟遊詩人であり基本的に戦闘力ゼロである彼がリーダーとしてやっていけるのは、その真摯な姿勢に仲間が感化されたからでもあるだろうし、説得が上手いからでもあり、そして持ち前のユーモア精神が至るところで発揮されていることも関係しているだろう。

 

 

どの登場人物もそれぞれが欠点や葛藤を抱えており、それが彼らのキャラクターに深みを与え、魅力を一層引き立たせている。

特に仲間の魔法使いであるサイモンという青年は、実力はあるのに自分に自信が持てず力を発揮できないという悩みを抱えており、そんな彼が成長していく姿はとりわけ丁寧に描かれており、印象に残った。

各々が自分の特技を活かしてパーティーに貢献する中で、徐々に絆を深めていくのも見どころの一つだろう。

 

 

仲間集め、キーアイテム探しの聞き込み、ダンジョン探索、敵地への潜入、ど派手なバトル――テレビゲームのRPGに慣れ親しんだ人にとっては定番となるあらゆる要素が揃っており、そしてそれらがすべてハイクオリティなのだ。

とにかく手を変え品を変え見ているものを飽きさせない工夫が随所に凝らされている。

 

 

ぜひお早めに映画館へ!

ファミリーでも楽しめる良質のファンタジー映画であるが、一か所だけ死者を生き返らせて話をするシーンがあり、コミカルな場面ではあるがビジュアル的に小さいお子様は怖がってしまうかもしれないのでそこだけは注意してもらいたい。

他の話題作に押されて徐々に上映回数も減ってきているようなので、興味のある人はぜひ早めに映画館へ足を運んでほしい。

 

 

自分があまり映画館へ行かないのもあるが、すでに本作は自分にとって今年一番の作品となりそうな予感がしている。

 

 

できるだけネタバレを避けて書いたので本作の面白さがこの文章で伝わったかは分からないが、普段はゲームブログとして運営しているこの『鈴木の既読スキップ』で思わず語らずにはいられないほど『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』はいい映画だったということを理解していただければ幸いである。