鈴木の既読スキップ

なつかしゲームから最新ゲームまでアツく語る!

雑記:『ディスコエリジウム』早くクリアしろ問題/SF作家・伴名練との出会い

3月にブログを始めてからこれまで、特定の作品をとりあげた記事を中心に書いてきたのだが、たまにはこんな雑記もいいのではないかと思い、手を出してみる。

いつもは気合たっぷりの練りに練った文章を書いている(つもり)なのだが、まあ、この記事に関しては気楽に書くので、ゆるーいノリで読んで欲しい。

 

 

ゲームブログとは!?

さて、自分はゲームブログを運営しているにも関わらず、なんと8月25日よりこっち、『ディスコエリジウム ザ ファイナルカット』しかプレイしていない。

正真正銘、他のゲームを一切立ち上げていないのである。

秋はスクエニ新作ラッシュがあり、それも楽しみにしていたのだが、『ディスコエリジウム』にかかりきりでそれらもスルーしてしまった。

発売からかれこれ3ヶ月経っている。

いい加減クリアしろと自分にもツッコミを入れているのだが、なんとまだゲーム内の時間は2日目の夜である。(プレイした人にしかわからない話)

たぶんこれは、プレイするにあたっての意気込みがすごすぎるため、却ってプレイのハードルがあがっているという悪循環?に陥っている状況なのだと思う。

それに加えてすべての選択肢を見たいという思いが、プレイスピードをめちゃめちゃ遅くしているというのももちろんある。

いや、でも言っておきたい。

そういうプレイも楽しいのである!

ネットではすでに何周もプレイしたという人もちらほらいるのだが、その人達が『ディスコエリジウム』にかけている思いと、この超絶スローペースでプレイしている自分の作品への思いはそう変わらないんじゃないかと思っている。

どちらも『ディスコエリジウム』のことばかり考えているという点では同じなのだから。

 

とはいってもこの超ゆっくりなプレイスタイルには弊害があり、まだまだ序盤(たぶん)なのに、人の感想が読みたくてたまらずネットで検索をしまくるので、さっきなど、犯人を名指ししかねないつぶやきをTwitterで見かけてしまい慌ててブラウザを閉じるという一幕もあった。

ネットを見ないか、さっさとクリアするか、クリア者が続々登場していてネタバレの危険が漂い始めた今の状況ではどちらかを選択しないといけないところまで来ているのかもしれない。

まあ、今年中にはクリアしたい。

しかし、そういったジレンマを抱えてはいるが、実のところ自分の元にはゲーム業界以外からの刺客が現れてしまったのである。

 

 

SF作家・伴名練、20年に一度の運命の邂逅

大げさなあおり文句で紹介したが、伴名練(はんな れん)というSF小説家に自分はこの秋、出会ってしまった。

代表作は『なめらかな世界と、その敵』である。

2019年の年間SFベストを獲り、重版が何度も掛かったほどこの本は売れたのだそうだ。

数年前から人気沸騰の作家だというのに、自分はこのトレンドを一切知らず、かなり遅れて伴名氏の本を手にとった。

 

新しい作家にハマるのは何年ぶりか分からないくらいだ。

過去作をどんどん読んでデビュー作にたどりつくまでのこの一連の流れを久々に体験していて、正直、ものすごく楽しい。

ただ、伴名氏が本として出版しているのは『なめらかな世界と、その敵』とデビュー作『少女禁区』の2冊のみで、あとは雑誌掲載や他作家とのアンソロジーなどに収録されている短編のみである。

全体量としては少ない。

とにかく今現在は、それらをかき集めて伴名氏の作品を読み漁っている状態なのである。

たとえすべてを読み終えてしまったとしても、氏はアンソロジーの編者としても活躍しているため、氏がすすめる小説を読んでみて、そこに載せられた超長い解説を読むという手もある。

解説の中でも多くのSFを作品を紹介しているようだし、その中に読みたい本が出てくるかもしれない。

 

しかし自分には実はSFジャンルにおける野望がいくつかあって、そのうち一つは伊藤計劃(いとう けいかく)氏の小説を読むことなのである。

特に、『ハーモニー』という作品が気になっている。

そしてもうひとつは中国SF『三体』を読むことだ。

実際はどうなのか知らないが、この2つについては「名前はよく聞くが難しそうだから自分には読めなさそう」というイメージがあり、伴名練氏の作品でSFに慣れてきたら、えいやっとばかりに飛び込んでみたいと思っている。

 

 

そういったSFジャンルへの野望を抜きにして考えても、伴名氏の小説は面白い。

起承転結ならぬ起承転・転・転・転結くらい、読み進めていくうちにこういう話だろうと思い浮かべていたストーリーが何度も覆され、とにかくあっと驚かされることばかりだ。

ジャンルは違えど、自分は20年前に乙一氏の小説にあったときのことを懐かしく思い出した。

乙一氏はミステリ作家として有名かもしれないが、実際はさまざまなジャンルの小説を書いており、ジャンル:乙一とでも言いたいくらい分類不能であった。

途中から叙述トリックを封印したが、それがなくてもホラーやファンタジーで、「黒乙一」「白乙一」と呼ばれるダークだったり救いがある話を書いていた。

読者としてはめまぐるしく変わる作風をそういうものだと受け入れ、今度はどんな趣向で楽しませてくれるのだろうかとワクワクさせられたものだった。

 

乙一氏にハマった頃より20年の時を経て、伴名練氏に出会ったことには運命を感じる。

何が飛び出してくるのか分からないびっくり箱のような面白さをもった作品を出してくるというところが、ジャンルは違えど2人には共通していると思えるのだ。

そして伴名氏に出会うのは今でなければならなかったとも思う。

それは作品の持つジュブナイル感が、数年後の自分には届かなかった可能性もあるからだ。

自分はこのまま、伴名氏と同じ時代を生きていくことを嬉しく思っている。

氏はおそらくSF界でずっと活躍し続けるだろう。

それを見続け、そして氏が開いてくれたSFという世界の扉の向こうで、自分はこれまで手にも取らなかったような本に出会うだろう。

そのことが楽しみでならない。

 

 

ゲームだけではなく、本ブログでもあった

というわけで、伴名練氏の小説を読み終わるまで『ディスコエリジウム』をクリアしない可能性もあるのだ!

ゲームブログとしていかがなものか、と思う人もいるかも知れない。

驚きの事実を伝えたい。

この『鈴木の既読スキップ』は開設当時はゲーム&本ブログだったのである!

あまりにも本を読まなかったため、ゲームに特化していったが、ここ最近また読書に目覚めたからちょくちょく本の話題もとりあげるかもしれない。

どうか覚悟して欲しい。

 

 

さて、実はここまで書いてものすごく眠くなってきた。

書きたいことを書きまくったので今日はいい夢が見られそうである。

時にはまたこういった雑記を書いていくのも悪くない気がする。

 

もしこの記事が意外と面白かったという人は、不定期連載の次回を楽しみに待ってもらいたい。