鈴木の既読スキップ

なつかしゲームから最新ゲームまでアツく語る!

超ゆる企画!懐ゲーでクリスマスカウントダウン『シャドウオブメモリーズ』

時を超えて”死の運命”を回避する


「超ゆる企画!懐ゲーでクリスマスカウントダウン」
は、うろ覚えでなつかしゲームを語っていくというクリスマスまでの期間限定シリーズである。

「とにかく毎日アップする」ということを目標に、時短のために一切何も調べず記憶だけを頼りにして書いていくため、あやふやな記述だらけの記事となることをご了承いただきたい。

そして、既プレイの人向けに書いているので、ネタバレにも注意してほしい。

 

前回の記事はこちら。

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

さて、今回取り上げるのは、知る人ぞ知る名作ADV、

 

 

『シャドウオブメモリーズ』

 

 

である。

初めて聞いたという人も多いだろう。

正直、無限に広がるインターネットの海の中でも、攻略サイト以外でこのゲームについて語られているのを見たことがない。

しかし自分は誰がなんと言おうが(言わなかろうが)この作品が好きなので、知名度は気にせず思う存分うろ覚えで話していきたい。

 

 

どんなゲームか

本作は90年代後半にコナミから発売された3DのADVである。

キャラクターデザインはたしか『幻想水滸伝』と同じ河野純子氏がしていた。

ドイツ風の中世の面影を残した架空の街を舞台に、主人公アイク(?)が過去と現在を行き来し、自らに降りかかる”死の運命”を回避するというストーリーが主軸となっている。

 

 

死すべき定めにあるアイクを、ありとあらゆる危機が襲う。

間一髪で死の運命から逃れたとしても、突然背後から刺されて命を落とすなど驚きの展開が待ち構えている。

しかし彼は殺される度に時間を遡り、毒で殺されることが分かっているなら解毒剤を用意し、塔から突き落とされるならば壁面にロープを予め垂らしておくという手段で死に抗う。

 

 

どうだろう?すでに面白そうだと思わないだろうか。

自分はこの設定だけで本作を”買い”だと判断した。

 

 

 

生き残るためなら歴史も変える

数十年、あるいは数百年(?)の単位で時間を行き来でき、死なないために八方手を尽くすアイクは、歴史を改変することも厭わない。

町並みすらも変えてみせ、生き残るためのキーとなる時計塔の設置を住民にすすめたり、交通事故を避けるために道路の道筋を変えたりした――と思う。

とにかく、数十年前に準備したことが、現代の時間軸に戻ると死を免れるために役に立つ、ということに大変ワクワクしたことを覚えている。

 

 

本作はどの時間軸でも舞台となる街は同じだが、現代ではショップが立ち並ぶ店構えが時を遡れば中世風の商店になっているなど時代ごとに違った姿を見せるのが面白い。

それは住民についても同じことが言え、現代にいる立派なヒゲを蓄えた男性の先祖がやはりヒゲを生やしていてそっくりだったりすることもあれば、現代ではアクティブな服装のヒロインが、過去の世界ではドイツの民族衣装風の姿だったりするなど違う点を見つけるのも一興だ。

 

 

 

マルチエンディングのストーリー

『シャドウオブメモリーズ』はひたすら死を回避するだけのゲームではなく、メインとなる物語がある。

そもそもなぜ主人公アイクが死ななければいけないのかというもっともな疑問への回答もきちんと明かされる。

本作はマルチエンディングであり、タイムパラドックスが起こるバッドエンド、ノーマルエンドなどなど、他にもいくつかあったかもしれないが、トゥルーエンドでは全ての真相が明らかになった――はずである。

 

 

残念なことに衝撃の真実!のはずのトゥルーエンドを、見事なほど覚えていない。

しかし面白かった、という記憶だけが残っている状態である。

 

注意:この先トゥルーエンドに関するネタバレあり

 

 

 

 

 

元ネタを知っていればより楽しめる

それというのも、公式発表であるかは定かではないのだが、どうやら『シャドウオブメモリーズ』の元ネタはゲーテの『ファウストらしいのである。

そして、本作をプレイした時点で、自分は『ファウスト』を読んでいなかった。

そのため、本当の意味で真相を理解できておらず、それでうろ覚えに拍車がかかっているのではないかとにらんでいる。

 

 

もちろん、本作は『ファウスト』を知らなくてもゲームとして十分面白かった。

しかしせっかくなので元ネタを知りたいと思い、後年になって「まんがで読む『ファウスト』」を読んでみた。

まんがでなく原典を読まんかい!というツッコミが入りそうだが、とりあえずお手軽そうなまんがに手を伸ばしたのである。

しかし、あまりにダイジェストすぎたため、ゲームがどの辺りを踏襲しているのか、あるいはしていなかったのか分からなかったというのが本当のところだ。

ファウスト』を知っている人がプレイすれば、また違った面白さがあるだろう。

 

 

さて、書き始めて一時間を過ぎ、いい頃合いとなってきた。

この辺りで締めに入ろうか。

 

 

 

最後に

『シャドウオブメモリーズ』は主人公がひたすら”死の運命”を回避するという設定、そのための奇想天外なアイデア、時間を遡るという”ループもの”のいくつもの面白さを持った作品である。

この記事を読んで興味を持った人には(ネタバレしてしまったが)ぜひプレイしてほしいし、実は自分も好きだ!という人はTwitterなどで愛を叫んでほしい。

 

 

移植、リマスター、リメイク……うーん、正直どれも難しそうだ。

でももし再びこのゲームをプレイできる日が来るなら、自分も今度こそファウスト』の”原典”を読んでそれを待ちたい。

 

 

ではまた明日!