春アニメ『シェンムー・ジ・アニメーション』第7話が配信された。
ここでは原作ゲームを最新作『シェンムーⅢ』まで全てクリア済みの自分から見た、アニメ版の感想を語っていこうと思う。
第6話の感想はこちら。
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第7話では桃李少老師こと紅秀瑛に認められようとする涼が、4つの武徳を知るために武術家を探し出そうとする。
宿代を払わない涼
方来旅社に戻った涼は、主人に宿代を払うように言われて途方に暮れる。
ゲームではバッグを奪われた際に所持金もすべて取られたという設定で、涼は一文無しになるのだが、アニメではお金は持っていたはずだ。
なぜ涼が払っていないのか不思議なのだが、これはラストで秀瑛の部屋に泊まることになるための前フリということなのかもしれない。
かくいう自分も、ゲームプレイ時には宿代は払わなかったのでアニメの涼のことをあまりとやかくは言えない。
初めは真面目に払っていたのだが、すぐに所持金が底をついてしまったのだ。
毎朝フロントを通るたびに主人に宿代を請求され、バイトやギャンブルを勧められることにゲンナリした自分は、ある裏技を見つけ出した。
1階に降りるときに、壁ギリギリをこするようにして移動すると、主人に声を掛けられずに済むのである。
これはドリームキャスト版ではできた技だが、PS4版ではまだ試していない。
このセコい技を発見した自分は、毎朝コソコソとフロントを通り抜けるという涼らしからぬ振る舞いをすることになったが、アニメで涼が宿代を支払っていないという事実の発覚に、すこし許されたような心持ちがしている。
望まれる徳林さんの出番
秀瑛の部屋に泊まることになり、宿代とおそらく食事代も浮いた涼は、ひとまずお金の心配はしなくてよさそうだ。
そうなると、アルバイトもしない可能性が高い。
香港のアルバイトと言えば、荷運びである。
横須賀ではフォークリフトを使って、操作が上手い人ならガンガンお金を稼いでいただろうが、こちらはかなり趣が異なる。
人力なのである。
2人で1つの木箱を持ち上げ、「右だ」「左だ」という掛け声に従って方向キーを押しながら進んでいき、最終的に手前から奥に荷物を移動させるという、謎の仕事である。
この相方になるのが徳林(とくりん)さんで、一部のシェンムーファンにとても人気がある。
髭面でクリクリお目めで、白いタンクトップ姿の彼は、独特の話し方といいなんとも言えない愛嬌がある。
先にも述べたようにこの荷運びは突っ込みどころがとても多い。
だが、荷物を運び終えたときの、「俺たちゃいいコンビだな」という満足そうな徳林さんの笑顔を見ると、なんだか和まされてしまうのであった。
アニメ版ではどうも出番がなさそうだが、登場を待ち望んでいるファンも多いことだろう。
どうにかして涼がバイトをしなければならなくなる展開を期待したい。
バイクの止め方、クールすぎ
バイクに乗ったジョイを呼び止めるためにレンが取った行動は、なんとナイフを投げつけて地面に突き刺すという方法だった。
アニメオリジナル演出だが、なるほどレンならやりかねないという気がしてくる。
ほとんど動じていないジョイも相当肝が座っている。
レンとジョイが知り合いだという描写はゲームにも出てくるが、このやり取りからはさらに二人がただ者でない同士、馴れ合ってはいないがどこか通じ合うものを感じているという雰囲気が伝わってくる。
レンが涼に興味を持って自ら探し回るというのは予想外の展開だったが、偶然すれ違った時の運命的な一瞬のような場面の切り取り方といい、二人が顔を合わせるシーンがどのように描かれるのか楽しみだ。
第7話では武徳の「戒」を中心に話が進んでいたが、残りの2つの武徳についても1話ずつ使われるのかもしれない。
個人的に理髪店のイベントが好きなため、「戒」と同じくらいエピソードを膨らめてくれたら嬉しい。
第8話がどのような展開を見せるのか楽しみに待ちたい。