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アニメ『シェンムー』第11話感想 旅は道連れ in 九龍

愛すべき友が増えていく


春アニメ『シェンムー・ジ・アニメーション』第11話が配信された。

ここでは原作ゲームを最新作『シェンムーⅢ』まで全てクリア済みの自分から見た、アニメ版の感想を語っていこうと思う。

 

第10話の感想はこちら。

 

gameandbooknadonado.hatenablog.com

 

 

レンがめちゃめちゃいいヤツに

好感度があがる一方

 

ようやく見つけ出した朱元達を斗牛にさらわれてしまった涼。

黄天会の根城である黄天楼に連れて行かれたと知り、潜入するため危険な地下闘技場でのバトルに身を投じる。

 

闘技場に向かうにあたり、涼はレンに対して、危険だからこれ以上は付いて来なくていいと告げる。

「金を手に入れるまでは決して死なないんだろ?」とレンが言ったセリフを引き合いに出し、一人で行動する意思を明らかにし、その場を去る。

 

ここでのやりとりは完全にアニメオリジナルである。

説き伏せられた形になったレンだが、明らかに付いて行きたそうな態度を見せていた。

アニメ版のレンは損得勘定抜きで涼に協力してくれる、やたらといいヤツのように思える。

少し不思議に思っていた。

 

だが、レンがこれほど涼に肩入れしている理由はその後のジョイとの会話で明らかになる。

香港でのルールに縛られていない涼の姿に、レンはいつしか感化されてきており、自分自身も変われそうな気がしているのだろうとジョイは指摘する。

その言葉に悔しそうに顔をそむけるレン、どうやら図星のようだ。

 

自由気ままに生きているように見えるレンやジョイですら香港のシビアな現実をあきらめとともに受け入れ、閉塞感の中で生きているという設定はアニメ独自のものである。

彼らの目に、日本からやって来て、危険を顧みずにただ自分の信じる道をひたすら進もうとしている涼の姿は危なっかしくもまぶしく映っているのだろう。

そして涼はいつしか彼らにとって鬱屈した日常に風穴を開ける存在となっていたのである。

 

彼らが頼まれてもいないのに涼をやたらと構い、協力してくれる理由がアニメ版ではうまく説明されていると感じた。

 

だがジョイは涼の存在に救いを見出しつつあったが、やはり無理だとあきらめかけている。

しかしレンはまだ望みを捨てていなかった。

 

闘技場を出てきた涼の背中に賭けに使われる木札を投げつけ、悪態をつきながら現れる。

遠回しな表現で「断られようがお前に付いていくぞ」という宣言をする。

涼はレンの真意をくみ取り、笑みを浮かべる。

実に微笑ましいシーンである。

この瞬間、レンは正式に香港における涼の「愛すべき友」になったのだろうと思えた。

 

 

何回も出てくる黄天会の下っ端

いや、ほんと誰だっけ

 

涼が武徳の「戒」を知る際に訪れた百貨店で初登場した、名もなき黄天会の構成員。

リーゼント風のヘアスタイルでノースリーブの服を着た男が気になって仕方ない。

 

また会おうぜというようなことを言って去ったがその言葉を違えず、何度も涼の前に現れる。

茶碗陣のイベントで豆将軒にいた涼の元に、ユアンの手下として登場し張さんをさらっていこうとする。

またある時は部屋で待ち伏せしていた斗牛に従っていた。

 

これだけ目立つのだから、このキャラクターはいかにもゲームにも出てきていそうなのだが、実のところ記憶をいくら呼び覚ましてもまったく思い当たる人物がいない。

しかし黄天会の下っ端はゲームではかなりの人数が登場する上、出番も一瞬で終わることが多い。

ただ忘れているだけ、という可能性も高い。

レンを尾行する銀髪の男はなんとなく見た覚えがあるのだが、このモヒカンノースリーブ男だけはどうにも分からないので、今のところ自分の中ではアニメオリジナルでやたらと活躍しているキャラクターということになっている。

 

このキャラが出てくるたびに「こんなヤツいたっけ」と回想モードに入ってしまうので、何かのきっかけで思い出すか、出てきていないことを確信するかしたいものである。

きっとまだまだ出番があると思われるので、偶然に期待したい。

 

 

早くも登場、白虎

アニメ版の白虎は顔全体を仮面で覆っていた

 

地下闘技場に白虎が出てきて驚いた。

 

スカウトマンに倒せと指定された写真の男グレッグ・モアと戦う前に一瞬だけ登場した派手な中華風の出で立ちのキャラクターが白虎である。

 

ゲーム版でも謎が多く、出番は少ないが見た目のインパクトや、やたらと思わせぶりなセリフなどからしても再登場するだろうと多くのプレイヤーが予測しているキャラクターである。

 

アニメでわざわざ彼を登場させたからには、なにか新情報があるものと期待したい。

 

 

最後に

シェンムー・ジ・アニメーション』は全13話構成であり、あと2話を残すのみとなった。

恐らく最終話でシェンファと出会い、1話の冒頭のシーンで幕を閉じるのではないかと思われる。

 

それにしてもイメージビジュアルにあった涼と藍帝との対決シーンは実際に出てくるのだろうか。

あるとすれば次回、第12話だろう。

アニメ版の香港編がどのような結末を迎えるのか、楽しみである。