3月25日に発売された『星のカービィ ディスカバリー』(任天堂/Switch)。
キュートなピンク色のキャラクター・カービィを操作して3Dマップを進んでいくアクションゲームである。
自分はこれまでカービィ作品に触れたことはなかったのだが、今作の目玉システムである「ほおばりヘンケイ」のビジュアルに衝撃を受け、ずっと本作が気になっていた。
このたび体験版が配信されていたので、早速プレイしてみることにした。
・かんたん操作でサクサク進む
操作はシンプルで、左スティックでの移動と、Aボタンでのジャンプ、そしてBボタンでの攻撃。これだけでマップを進んでいくことができる。はしごも近づけばカービィが自分で登ってくれる。
とっさにボタンが分からなくなっても、フキダシ状の説明が表示されるので困ることはなかった。
新しいゲームをプレイする時に陥りがちな、コントローラー操作が覚えられないという悩みはこのゲームではほぼ解消されていると言っていいだろう。
操作以外にもプレイヤーが詰まるであろうポイントを先回りして解消してくれており、特に崖の向こう岸にジャンプで渡るステージで失敗した際、落下地点のすぐ横にのぼりスロープが用意されていたことには感動した。
おかげでまたやり直しかとモチベーションが下がることもなく、サクサク快適にゲームを進めることが出来た。
・ほおばりヘンケイの面白さ
もっとも注目していた車や自動販売機を丸呑みにする「ほおばりヘンケイ」は、見た目のインパクトだけでなく簡単操作で面白さを味わうことができる、期待以上に楽しいシステムだった。
特に車をほおばりターボダッシュをするのが気持ちよく、壁や岩を豪快に突き崩しながら進み、敵をなぎ倒していくプレイは爽快感に満ちている。
車では進めないエリアに入り、楽しかった車ほおばり体験に別れを告げなければならない時には大変名残惜しかった。
だが、体験版では他にも2種類のほおばりヘンケイが登場し、そのいずれも斬新でスカッとするものであり、車への後ろ髪引かれる思いも無事解消することが出来た。
公開されている情報を見ると、ほおばりヘンケイにはかなり多くの種類があるようで、その分一つ一つの体験は短めに出来ているのかもしれない。
かなり意表を突くものをほおばる姿も見られるようで、飽きずにプレイできるだろう。
・リアルでも食べたい「くるまほおばりケーキ」
体験版の最後にムービーが流れたのだが、そこにはワドルディというキャラクターたちが住む町が紹介されていた。
ゲームの進行とともに町が発展していくらしく、その要素も面白そうなのだが、なにより自分の目を引いたのはカフェのシーンで一瞬映ったあるケーキだった。
それはカービィが車をほおばった姿を模したケーキで、数日前に公開されたカービィカフェの新メニュー紹介記事で同じものを見たばかりだったのである。
カフェのオリジナルメニューだと思っていた「ヘンケイ!くるまほおばりケーキ」は、ゲーム内に登場するケーキの再現レシピだったということだ。
個人的にはゲーム内に登場するアイテムや料理がリアルで再現されることは、ラインナップを見ているだけでも楽しく歓迎している。
このケーキもメニュー写真を見る限りかなり再現度が高く、ゲームをプレイした人はもちろん、未プレイの人でも喜びそうなほど可愛らしい。おまけに、とても美味しそうでもある。
このハイクオリティな「ヘンケイ!くるまほおばりケーキ」のビジュアルを、ぜひカービィカフェのHPなどで確認してみてほしい。注文したくなること請け合いである。
・最後に
1時間ほどの体験版だったが、プレイ中道に迷うことも何をしていいか途方に暮れることもなく、とにかく快適であった。
特に印象的なのは「ほおばりヘンケイ」であり、その痛快なプレイ体験はぜひとも多くの人にも味わってほしい。
ポップで愛らしいカービィが繰り広げる冒険は、きっと疲れた大人の心も癒やしてくれるに違いない。