現在ドイツで開催中のgamescom2022にて、ソウルライクアクションゲーム『偽りのP』の最新トレーラーが公開された。
『偽りのP』は19世紀のフランスを舞台としており、なんとあの童話『ピノキオ』をモチーフにした”死にゲー”である。
ピノキオは人間になりたいという願いを叶えるため自動人形を相手に激しいバトルを繰り広げる。
もちろん原作のほのぼの感はまったくない。
自分が一番「いい!」と思ったのはタイトルである。
原題は『Lies of P』。
自分は英語が苦手だが、おそらく直訳すると『Pの嘘』となると思われる。
そこを『偽りのP』としたセンスがたまらない。
「偽りの」というフレーズからカッコよさがほとばしっている。
そして、「ピノキオ」を「P」と略すのもニクい。
日本で発売される時には、『Lies of P』でも『ライズオブP』でもなく、
ぜひともこのまま『偽りのP』というタイトルで販売してほしい。
今回のトレーラーではキャラクターの顔見せがあり、主人公ピノキオを始め、訳あり風の老婦人やゼペット爺さんらしき人物、貴族のような出で立ちの男性などが登場した。
人物はフォトリアルなグラフィックで表現されており、初めてその素顔が明らかになったピノキオは意外にも(?)端正な顔立ちの少年であった。
彼が19世紀の華麗な服装に身を包み、陰鬱な街角にたたずむ姿にはどこか退廃的な美が漂う。
『偽りのP』の雰囲気が好きな人は、9月に発売される『スチールライジングSteelrising)』もおそらくハマるだろう。
こちらも同じくソウルライクアクションであり、18世紀のフランス革命を舞台にルイ16世が率いる機械人形軍団と戦うというなんとも心惹かれるストーリーとなっている。
気になった人はぜひ調べてみてほしい。
しかし、自分はこれらのゲームを前にしてある大問題を抱えている。
”死にゲー”を一切プレイしたことがないのだ。
瞬時の判断が求められる類のゲームがあまり得意ではないため、手を出さないままここまでやってきた。
だが『偽りのP』には簡単には諦めがたい魅力がある。
この課題をどうするか――
『偽りのP』の続報を待ちながら、ゆっくり検討することにしたい。