長い間更新していなかったにも関わらず、昨日に引き続き今日も語りたいことがあるのでまた記事を書くことにする。
前回の記事でも少し書いたが、自分はPS5専用タイトルのオープンワールドアクションRPG『Rise of the Ronin』がずっとプレイしたかったのだがハードを持っていないため遊ぶことができなかった。
しかし3月11日にSteam版が発売されることになり、ようやくプレイできる環境が整ったのである。
この作品の注目ポイント
自分がなぜこのゲームを遊びたいと思ったのか、そして実際にどのように楽しみたいのかを今回の記事では語っていきたい。
まず、公式ページによればこのゲームは「幕末時代を舞台とした戦闘重視のオープンワールドアクションRPG」である。
いくつかの要素が含まれているが、特に自分が注目しているポイントは「幕末時代を舞台とした」という部分だ。
幕末にハマりたいけどハマれないジレンマ
学生時代、自分は世界史が好きだったがその反対に日本史はさっぱりで、テストをクリアできる最低限の知識はあるが、歴史上の人物や出来事などの関係性の紐づけができておらず、詳細はかなりあやふやだ。
『Rise of the Ronin』の舞台となる幕末は激動の時代だけあって多くのフィクションでも取り上げられ、自分もいくつかのマンガや小説、ドラマや映画なども見てはいるのだが、登場人物の置かれた立場や歴史的事件の経緯などその時その時で理解できたと思ったことも、しばらく経つとすっかり忘れてしまうのだ。
作品としてある程度面白いと思ったとしても、そこまで強烈な印象が残っていない、分かりやすく言うと「ハマってない」ということだろう。
このことが自分でもとても残念なのだ。
なぜなら幕末には魅力的な人物もドラマティックな出来事も多く、時代もそこまではるか昔というわけではないため身近に感じられるし、
歴史の流れを理解できていればもっといろいろな作品を楽しめるし、興味・趣味の幅も広がるだろうと思うからである。
幕末物がいまひとつ自分にハマらない理由は主軸となるものがないからなのではないかと考えている。
特にどの人物が好きということもなく、特に興味がある藩も、歴史的事件もない。
とっかかりがないのだ。
戦国女子・刀剣女子ブーム
幕末からは少し離れるが、かつて「戦国女子ブーム」というものがあった。
これは戦国時代を舞台としたアクションゲーム『戦国BASARA』シリーズのファンが、歴史に興味をもって調べたり、作品に登場する戦国武将のゆかりの地を訪ねたり、ゲームという垣根を超えた活動をすることなどを指していた。
「戦国女子ブーム」に近い例としてはゲーム『刀剣乱舞』のファンが作品中に登場する刀剣について調べたり、博物館などで贔屓の刀剣が公開された際に現地に足を運ぶ、ということも見られている。
正直、自分はこういったファンたちが羨ましいのだ。
なぜなら、ゲームをきっかけにリアルの世界における新しい喜びや楽しみを見つけることができ、たぶんゲームをプレイする前より人生が彩り豊かになっただろうと思えるからである。
お気に入りの戦国武将や刀剣に関わる歴史的背景、関連する人物や事件などはもちろん把握済みであるだろうし、もし日本史のテストでその時代に関する出題があれば正解できるだろう。
学生でなくとも、日本の歴史に詳しくなればその分、ニュースでもフィクションでもゲームゆかりの土地の名前を聞けばすぐにそれに紐づく情報が頭に浮かぶなど、
目にするあらゆるコンテンツを深く理解することができるようになるはずだ。
幕末で「推し」を見つけたい
長々と語ったが、一言で表すとすれば、自分も「推し」を見つければおそらく幕末にハマるだろう、ということである。
そしてここでまた話は『Rise of the Ronin』に戻ってくるのだが、このゲームではなんとオリジナルのプレイヤーキャラが歴史上の有名人とロマンス関係になることができるというのである。
あえて詳細は調べていないのだがおそらく好感度システムがあり、選択肢で味方に付く方を選んで一緒に戦ったり、足繁く会いに行ったり、依頼を達成したりプレゼントをあげたり……おそらくそういうことで親密になっていくのではないかと予想している。
そして一定数まで好感度をあげるとロマンスが発生する、ということなのではないだろうか。
ロマンス関係になった先はどうなるのかよく知らないのだが、そこまでたどり着くまでにはその人物に相当興味を持っているということなので、関連情報にも詳しくなっているはずである。
現時点で、幕末の著名人の中に特に思い入れのある人物はいないので、ゲームをプレイする中で見つけていくことになるだろう。
激動の時代の渦中で出会い、日本史の教科書に出てくるような歴史的事件に立ち会い、共に背中を預けて戦い死線をくぐり抜ける――そういったイベントを繰り返す中で徐々に自分がどの人物に肩入れしていきたいかが分かってくるはずだ。
正直、自分が誰にハマるのかさっぱり予想がつかない。
あるいは誰にもハマらずに終わる、ということも考えられる。
だとしても、これまで教科書やテレビの中でしか知らなかった幕末という時代に、ゲームの中ではあっても実際に自分が降り立ち、その中で生き抜いていくことで得られるものがあるはずだ。
『Rise of the Ronin』をクリアする頃には自分にとって幕末が、そしてひいてはこのリアルな世界が今よりももっと近しく、魅力的なものだと感じられるようになることを願っている。