『ドラゴンズドグマ』シリーズ10周年を記念して、現在Switch版の『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』DL版が990円セールを行っている。
本作のオリジナル版はPS3とXbox360で発売された『ドラゴンズドグマ』である。
追加要素を加えて発売されたのが『ダークアリズン』であり、現在PS4/Switch/X box one/Steamで遊ぶことができる。
今回はそのうちSwitch版のみのセールとなる。
『ドラゴンズドグマ』は良作との評判を聞いていたので、ずっとこのゲームをプレイしてみたいと思っていたのだが、プレイ環境が整っていないと思いこんでおり、ネットで話題にあがるたびに羨ましく思っていた。
今回、『ドラゴンズドグマ』が10周年を迎えたことでTwitterでトレンド入りを果たし、気になって調べてみたところ自分のプレイ環境(PS4/Switch)でも遊ぶことができる『ダークアリズン』が発売されていたことを知ったのである。
しかも、Switch版は990円である。
これはもう買うしかないと決意し、早速ダウンロード版を購入してみた。
剣と魔法のRPG
ゲームの冒頭はチュートリアルとなっており、用意されたキャラクターを操作して暗い洞窟を進んでいく。
「ポーン」と呼ばれる仲間キャラと4人パーティーを組み、襲いくるモンスターを撃退する。
ポーンたちはフルボイスで話し、戦闘のみならず移動時にも頻繁に発言する。
これが大変にぎやかであると同時に、進行のヒントを教えてもくれるのでとても便利でもある。
世界観は王道の剣と魔法のRPGであり、出てくるモンスターもファンタジー作品に触れたことがある人ならすぐピンとくるような、ゴブリンやハーピーなどのおなじみの面々である。
本作はカプコンのゲームなのだが、雰囲気はJRPGというよりは洋ゲーに近いものを感じた。
人物も風景もリアルよりのグラフィックで描かれており、そのためか色彩も全体的にどことなくシックな印象がある。
チュートリアルボス戦はなかなか面白かった。
大きな敵にはしがみついて攻撃することができるようになっており、よじ登りながら攻撃を加えるのはかなり臨場感があって気持ちが盛り上がった。
ボス戦が終わると、いよいよプレイヤーキャラクターのキャラクターメイキングがはじまる。
キャラメイク天国か?それとも地獄か?
キャラメイクがもはや自分にとってはメインコンテンツとも言えるかもしれない。
興味のある人は読んでもらいたい。
キャラクターは性別を選ぶところから始まり、名前、身長・体重、髪型、顔の形やパーツ、色などとにかく多彩な選択肢が用意されている。
自分はここまで詳細にキャラメイクができるゲームをプレイしたことがなかったので、大変興味深く、こんなところまで調整できるのかと驚きながらメイキングした。
結果として、下手にいじらずデフォルト設定を活かしたため、なかなか整った顔立ちのキャラクターに仕上がった。
キャラクリが終わるとムービーが始まるのだが、そこですぐに自分の作ったキャラクターが登場するので、出来栄えをチェックすることができる。
ここで自分はキャラクターの美形ぶりにハッとしてしまい、画面に釘付けになってしまった。
自画自賛である。
しかし、大変お気に入りのキャラではあったが、後に作り直すことになってしまうのである。
ポーンのボイスに戦慄が走る
それは、このゲームのキャラクタークリエイト要素は、プレイヤーキャラクターだけではなく、ポーンと呼ばれる相棒キャラクターにもあるからである。
名前から性別、外見までプレイヤーキャラクターと全く同じ要領でポーンを作成することができる。
ただし自分で作れるのは1体のみであり、このキャラクターはメインポーンと呼ばれる。
パーティーは最大4人まで組むことができるが、残りの2体のポーンについては自分では作成できないので注意してほしい。
お気に入りの主人公キャラにぴったり合うキャラクターを作ろうと、メインポーンについてももちろん全力を尽くした。
我ながら最高の出来栄え。
そう言っても差し支えないような、思い描いた通りのポーンが出来上がった。
ポーンもすぐにムービーで登場する。
完璧だ。
そう思った。
しかし、ポーンが口を開いた途端、耳を疑った。
超機械音声。
このゲームでは、外見だけでなく、ボイスも選択することができる。
キャラクターを年少キャラにしたため、ボイスも子どもよりのものを選んだ。
サンプルボイスは普通だった。
しかし、実際に話し始めると、どう聞いてもボイスチェンジャー使用のような、ヘリウムガスを吸ったかのようななんともいえない違和感バリバリの声になっていたのである。
そして最初に書いたようにポーンは作中、しゃべりまくるのである。
自分は考えた。
このゲームをクリアするまで、この声を聞き続けられるのか。
答えは否、だった。
お気に入りキャラよ、さらば
その場でポーンを作り直すことはできない仕様だった。
自分は「NEW GAME」を選択し、暗い洞窟のチュートリアルから再プレイをし直したのである。
お気に入りのキャラクターだった主人公キャラをもう一度作ることも考えた。
しかし自分はそれでは面白みがないように思えたのである。
今度はまた違ったタイプのキャラクターにしてみたのだ。
プラチナブロンドでもいうのか、淡い金髪のキャラクターで、眉も合わせて金色にした。
ムービーが始まって頭を抱えたくなった。
自分が画面の明度をかなり明るい寄りにしていたせいなのかもしれないが、眉が完全に消えていたのである。
自分はまた「NEW GAME」を選択し、洞窟に戻った。
また違うキャラを作ってみよう。
ムービー。
そして「NEW GAME」。
何度か繰り返すうちにチュートリアルの洞窟にも慣れてしまい、雑魚キャラを全部スルーして必要な敵だけ倒すという効率プレイができるようになってしまった。
キャラクリまとめ
いろいろ試した結果なのだが、まず、キャラクリ後のムービーであるが、朝日の中、主人公が登場し、明るい日差しに目を細めるというような描写がある。
この場面は、通常よりもかなり強い光が当たっているのである。
クリエイト画面と色合いが違って見えるのも無理はないのかもしれないと思えた。
そして微笑んだり、その後も表情がいろいろ変わるのだが、ここの違和感は無視してもいいのではないかとも思うようになった。
その後の展開を見ていても、主人公の表情が冒頭のムービーほど変わる場面がないように思えたからである。
真顔がまともならばそれでいいのではなかろうか、と考えるようになった。
そして、ボイスであるが、キャラクリ画面で表情の変化を見ることができる。
その際、一つだけセリフを言う表情があるのである。
あの時に話す声が、通常時の声であることが分かった。
サンプルボイスは「はっ」とか「ふっ」など掛け声だけなのだが、表情変化ではある程度の長さのセリフを話すので、そこで違和感がないか確かめることができる。
そして、後に行くことになる街で、主人公とメインポーンの髪型や色あい、ボイスなどはゲーム内通貨を使って変更することができることが分かった。
自分はここまでこだわってキャラメイクしたというのに、どうしてもポーンの髪型とボイスを変更したくて財産を投げうった。
最後に
ここまでキャラメイクについて延々と語ったが、そこにはこだわりがないというプレイヤーはデフォルトモデルを使用することができるので、安心してほしい。
自分がここまでキャラメイクにこだわりを持っていたという事実に、我ながら驚きを感じている。
しかし、苦心したからこそ、キャラクターについて並々ならぬ思い入れを持つことができ、プレイが面白くなったのも事実である。
ゲームプレイについてほぼ何も語っていないが、自分と同じ用にキャラメイク大好きプレイヤーは、これだけでもとてつもなく楽しめはずだ。
ぜひ990円で『ドラゴンズドグマ ダークアリズン』でお気に入りキャラクターを作ってみてはいかがだろうか。
セールは6月19日(日)23:59までの期間限定である。