PCゲーム『ルナティックドーン 前途への道標 Passage of The Book』(アートディンク/1997年)はWindows95用に発売されたRPGである。
現在、Steamで1,650円で販売されており、今からプレイすることも可能な作品となっている。
前回に引き続き「初心者向けおすすめ攻略法・その2」と題して、自分のプレイスタイルについて語ると共に、このシリーズの魅力についても紹介していけたらと考えている。
『ルナティックドーン』がどういったゲームであるかは、前回の記事で説明しているので、そちらをぜひ参照してもらいたい。
gameandbooknadonado.hatenablog.com
今回の「その2」では、おすすめの金策について解説していきたい。
これはぜひとも語りたいテーマでもある。
・悪人になろう!
まず、前提として悪人プレイに徹することである。このゲームで途方も無い金持ちになるには、善人でいることはあまりおすすめできない。
自分が提唱するもっとも効率よく金持ち冒険者になる方法、それは「盗む」コマンドを多用することである。
本作で「盗む」コマンドを実行できるのは、他のNPC冒険者の所持品に対してと、商店に陳列してあるアイテムに対してである。
自分は武器屋での使用をおすすめしたい。
このゲームには、レア装備が複数存在する。これは通常の武器とは桁違いの高値で買い取ってもらうことができる。
これを手に入れ、「売る」のである。
そして即座に「盗む」。
そして「売る」。
セーブ・ロードを駆使してこれを果てしなく繰り返すのである。
店の主人は何回同じ品を売ろうがまったく意には介さないので安心してほしい。
「盗む」には成功率があり、これには「敏捷」のパラメーターが関係している。
前回、とにかく敏捷パラメーターを上げることをおすすめしたが、戦闘だけではなくこういった局面でも役に立つ能力なのである。
そのため、「盗む」が失敗することもある。そうすると警備兵が駆けつけてきて戦闘となり、指名手配になる。
8年間に渡りその町ではお尋ね者になってしまい、ことあるごとに警備兵に追い回されるようになるので、見つかった時は即ロードすることを推奨する。
・レア装備を手に入れる方法
ではそもそもそのレア装備をどうやって手に入れるのかという話だが、これにはいくつかの方法がある。
1.他の冒険者から盗む
2.他の冒険者を襲って奪い取る
3.依頼の報酬として手に入れる
4.ダンジョンの宝箱から手に入れる
おおよそこの4通りになるだろう。
NPCを見たら所持品をチェックするのは悪党としては基本である。
敏捷パラメーターが足りていれば穏便に「盗む」でカタをつけたいところである。
運悪く盗むところを発見されたら即ロード、明らかにパラメーターが足りなければ思い切って戦闘に突入し、正面からバッサリと斬り伏せてしまおう。
倒した相手の所持品を手に入れることができるため、後述する方法で目当てのレア装備を自分のものにしよう。
ただし、その町では指名手配になってしまうので、できるだけ訪れる機会のない辺境の地で行うのが望ましい。
依頼の報酬としてレア装備が手に入ることもある。だが、大抵は難易度の高い討伐などの報酬となっているので、手間がかかる。
ダンジョンの宝箱も同じくである。
やはり、悪人に徹するのが手っ取り早くて確実な方法なのである。
・仲間を出し抜きレア装備を手に入れろ!
アイテムを入手した時にパーティーを組んでいた場合、その品物が欲しい仲間との争奪戦が始まることがある。
これはカードゲームであり、めくったカードの数字が一番大きければアイテムを手に入れることができるというシンプルなものである。
これに必ず勝つ方法がある。
それには、このカードゲームをそもそも発生させないことである。
プレイヤーキャラを含め、本作のキャラクターにはアイテムの所持数に制限がある。
そして、所持品がいっぱいだと、仲間キャラはどんなレアアイテムだろうが争奪戦には参加しないのである。
これを活かして、目当てのアイテムを手に入れる前に、彼らの所持品をMAXにしてしまうのである。
本作では仲間にアイテムを「渡す」ことができるので、自分が所持している要らない品や、安価な回復アイテムやランプなどを大量購入して渡すのもいいだろう。
さて、金策としては以上となる。
自分はこの「盗む」を中心としたプレイスタイルがあまりにも効率がいいので、毎回思わず多用してしまう。
この世界では人を襲うよりも盗みを働くほうが重罪なので、とんでもない極悪人ということになるのだろう。
だが、失敗さえしなければ指名手配になることもなく、ペナルティは特にないのである。
そのためあえて「盗む」縛りで善人プレイをして冒険を一味違った気分で楽しんでみることもあった。
いろいろな遊び方ができるのも、本作の奥深さである。
・おまけ おすすめ装備「黄金兜」
ダンジョンによく潜る冒険者なら、「黄金兜」をおすすめしたい。
このアイテムは光り輝いており、装備しているとランプが不要となるのである。
ダンジョン内にはところどころに罠が仕掛けてあり、「突然風が吹いて明かりを吹き消す」という地味に嫌なものがある。
こうなると、ランプなどを再び使用しないと四方が真っ暗になってしまい、探索ができなくなるのである。
この罠に備えて余分にアイテムを持っていないといけなくなる。
そのため、「黄金兜」が役に立つのである。防御にもなるし、罠も効かないしアイテム欄を圧迫しなくてもよい。
他にも光り輝いている装備はもしかしてあるかもしれないが、自分は常にこの兜をかぶっていた。
・最後に
さて、2回に渡って『ルナティックドーン 前途への道標 Passage of The Book』について語ってきた。
実は、このタイトルの前作にあたる『開かれた前途』が、自分が初めてプレイしたRPG作品であり、それもあってこのシリーズへの思い入れはかなり深いものとなっている。
また、『ルナティックドーン』は独自のシステムが多く、似たようなゲームというのがまず見当たらないことも、このシリーズへの自分の中の評価が高い理由かもしれない。
制作会社のアートディンクは『A列車で行こう』が有名だが、直近では『トライアングルストラテジー』(スクウェア・エニックス/Switch/2022年)の開発にも携わっている。
この作品のヒットで勢いづいて、願わくば『ルナティックドーン』の新作が出てくれないかと思ってしまう。
同じように自由度が高いと思われるゲームで、未プレイで気になる作品としては、Steamで遊べる『Kenshi』や新作と思われるアナウンスもあったXBOXの『Fable』シリーズ、言わずとしれた『スカイリム』などがある。
『スカイリム』に関しては日本語版が出るのかはまだ未定のようだが「アニバーサリーエディション」が発売されるらしく、これを機にプレイしてみるのもいいかもしれないと考えている。
なにはともあれ、今回『ルナティックドーン』の面白さが少しでも伝わったなら、幸いである。