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ゲーム『シェンムー』の世界へようこそ!初心者向けおすすめガイド

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生活感のある横須賀、ハラハラドキドキの中国が描かれる


4月7日よりアニメ『シェンムー・ジ・アニメーション』の配信が始まった。

 

アニメを視聴した人の中には、元々『シェンムー』というタイトルだけは知っていた人や、春アニメのひとつとして『シェンムー・ジ・アニメーション』をなんとなくチェックしてみたというアニメファンの人もいるだろう。

 

今回はそんなシェンムー未プレイで原作に興味を持った人に向けて、シリーズの魅力を紹介していきたい。

 

 

・生活感のかたまり、『シェンムー

ゲーム『シェンムー』の歴史は1999年にドリームキャストで出た『シェンムー 一章 横須賀』から始まる。

最新作は2019年に出た『シェンムー3』であり、20年以上の長きに渡って続いているシリーズ作品となっている。

 

ゲームの大部分は町の中を歩き回り、人から情報を集めながらストーリーを進めていくアドベンチャーパートで出来ている。

リアルな町並みと、通行人を含め全員違う顔をしたキャラクターたちのグラフィックは見ごたえがあり、くたびれた生活感までもがきちんと表現されているのが『シェンムー』の魅力である。

 

 

・お年寄りと主婦の口コミに助けられる主人公

そして『シェンムー』シリーズの特徴としては、老若男女が活躍することも挙げられるだろう。

 

アニメ第1話でもラーメン屋で出会った老人が重要な情報をくれたが、ゲーム本編でも多くの高齢者が涼を導いてくれるキャラクターとして登場する。

また、近所の子どもや主婦など一見モブキャラのような人物が思いも寄らないヒントをもたらしてくれることもある。彼らの口コミが涼の助けとなる局面がいくつも出てくるのだ。

 

幅広い年代のキャラクターを登場させ、彼らに見せ場を与えることで『シェンムー』は独自の世界観を作り上げ、プレイヤーの多くがそれに魅了されているのではないだろうか。

 

 

・不良とチンピラをちぎっては投げ、迫力満点のバトル

また、『シェンムー』にはバトルパートもあり、本シリーズの生みの親であるゲームクリエイター鈴木裕氏は格闘ゲームバーチャファイター』を作ったことでも知られている。

 

おのずと本作の戦闘も迫力あるものとなっており、要所要所で発生するこのバトルは、ストーリーをさらに盛り上げてくれる。

格闘ゲームと同じくコマンドを入力することで技を出すことができ、一対一だけでなく一体多数の不利な局面もあり、緊張感が漂う。

システムは奥深いが難易度はそこまで高くなく、「練習」で技の習熟度を上げることもできるため、戦いに不慣れな人でもクリアできる範疇に収まっているのではないだろうか。

 

また、涼が相手にするのは絡んでくる不良やチンピラだけであり、一般人には決して手を挙げない。

まだ高校生であるが、涼がすでに武道家の精神を持ち合わせているということも、本作のバトル描写において重要な点だと自分は考えている。

 

 

・決して孤独な旅ではない。「愛すべき友」との出会い

シェンムー 一章 横須賀』は涼が横須賀を旅立つまでの物語が語られており、『シェンムー2』『シェンムー3』では中国に渡った涼の活躍が描かれている。

 

横須賀では涼は知り合いに囲まれ自宅を拠点に活動し、作品全体にどこかのどかでノスタルジックなムードが漂っていたが、『2』では一人異国の地に降り立った涼が、右も左も分からない状況に置かれるというハラハラする展開が待ち構えている。

 

多くの人が、横須賀の町並みにはどこか見覚えがあり馴染み深いものだと感じるだろうが、中国の景色は新鮮に映るだろう。

未知の世界への期待と不安を、涼とともに抱くことができるのが『2』の魅力である。

 

また、中国で新たに出会った人々と絆を深め、父の遺言のとおり「愛すべき友」を持つまでのストーリーは波乱に満ちており、涼の行く末からきっと目が離せなくなるだろう。

 

 

・最後に

現在、『シェンムー 一章 横須賀』と『シェンムー2』は、『シェンムーⅠ&Ⅱ』という1本のソフトとしてPS4でプレイできる。

続編である『シェンムー3』はPS4とPCで発売されており、歴史のあるシリーズではあるが、今から『シェンムー』デビューすることも不可能ではない。

 

ゲームをプレイすることが難しい人は、これから続くアニメで『シェンムー』の世界を満喫してもらいたい。

自分もゲームの数々の名場面がアニメでどう表現されるのか楽しみで仕方ない。

しかもアニメオリジナルのシーンでは、初見の人と同じ感動を分かち合うこともできるのである。令和になって『シェンムー』の新たな一面に触れることができることを嬉しく思う。

 

ぜひ、アニメで、ゲームで『シェンムー』に触れてみてほしい。